【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1461.レイブのスキル
「レイブさんて言えば怪力や魔力に対する抵抗力も凄いじゃないですか! あ、これは皆さんそうでしたね」
『ああ、グルグルだな』
「普通なら死に至るレベルの魔力を無効化出来るなんて全生物の夢、憧れじゃないですか! 尊敬しちゃいますよ!」
『小さな頃から少しづつ慣れてきただけよ~、同じ様にしたら誰だってこんな風になれるわよ~、ね、ギレスラお兄ちゃん?』
『うむ、力に関しても同じだな、日々課せられ続けた重労働のお蔭なのだ』
『ねー』
ミロンとブロルは媚を売る気なのか本心からなのか定かではないおべんちゃらに終始している。
「なるほど! あの偉業の裏には飽くなき努力があった、そう言う訳なんですね!」
「継続は力なり、って事ですか~、いやー勉強になりますよ~」
『グハハ、お前達も励むが良い! さすればいつの日か我等みたいになれるであろうぞ!』
「「ははー」」
『ガハハハ』
すっかりご満悦になったギレスラのご高説は続く。
『何にしても簡単に身につく技術なんぞ存在しないかあっても大した物ではないのだ! な、レイブ?』
レイブは厳しさを増すばかりのシドが気になって仕方なかった為適当な相槌で返す。
「あ? ああ、そうだろうな」
『あれ? でもレイブお兄ちゃんって突然使い始めたスキルがあったわよね? ほら、小人の隠し穴から転落した時に使っていたスキル』
「ん? 何だったっけ?」
『アレではないか? 衝撃を減らしてくれるとか言うエクスなんちゃら、確かにアレは突然脈絡もなく使い始めたのだ』
「ああ、『エクスプライム』な」
「何だってっ!」
これまで重度の便秘ばりに険しい表情を崩していなかったシドが、バッと音がしそうな勢いでレイブ達を振り返りながら大声を出した。
レイブは多少面喰らいながらも持ち前の瞬発力で頭を掻き掻き言葉を返すのであった。
「あ、いやダサかったですよね、ネーミングセンス的に」
いや、それだったらくるくるとかぴょんぴょんの段階で指摘していただろ。
私、観察者の予想は的を射ていた様で、シドは首を左右に激しく振りながらレイブに近寄り、その両肩を掴んで再び問い質したのである。
「『エクスプライム』? 今、『エクスプライム』って言ったのかい?」
「は、はい、『エクスプライム』って唱えるだけでダメージが六十分の一に減るんですけどぉ」
「どこで? どうやってそのスキルを手に入れたんだい?」
「え、どうやってって…… 突然出来る様になったとしかぁ、地面に叩きつけられる直前、頭の中で閃いた感じで浮かんできてぇ」
「マジか……」
一言だけ呟いたシドは、丹精な顔を驚愕させたままで固まってしまった。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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