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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1777.懐かしのパラトゥンカ


 かつて神として人々に崇め敬われ、そして敗北した全てが悪魔と呼ばれ貶められた。
 勝者は口々に自分達の正義を誇らしげに語る。
 我々の主義、主張、信仰こそが正しかったのだ、と。
 敗者たる敵は間違った主義、信念、神を戴いたのだ、仕方がない、自業自得だ、と。

 俺っちのミサイルや戦闘機、銃火器や防衛網、情報技術からロビー活動まで、正しい神様が付いてるからなっ、へへんっ♪
 凄まじい神だなソリャ、私の旦那でも、んな虐殺とか無理かも知れない…… 闘神だけど……

 実際、皆さんの時代の神々、悪魔とか言われてた面々は、それらの戦いに一切っ関与していない。
 太った真なる聖女、お金好きな坊様と一緒に、死に物狂いで溢れ出す魔力に抗していたのだ、んな暇は皆無だった、ついでにあのカイムも忙しかったのだ、無関係な事を声を大にしてお伝えして置きたい。

 そんな時代の潮流は、パラトゥンカから観光客を奪ってしまった、露助だから仕方が無いのだ。
 浸かったら思想が変わっちゃったりするかもしれない! 恐いよっ!
 まあ、あそこのお湯自体にそんな効果とかは一切なく、泉質で言えば単純硫黄泉、所謂いわゆる硫化水素泉、茹で卵っぽい例のアレに過ぎない。

 過ぎないのだが、この温泉、他の湯処と変わらず微量な放射線をも含んでいる、普通に。
 ラードーン温泉と表現すれば判り易いかな? そう、バストロ学院の教師、緑竜のエンペラ先生に憑依したアスタロトの曾孫、ヒュドラの兄弟の名前を冠した、まあ一般的な温泉なのである。

 放射線は魔力、つまり生命力だ。
 一連の本観察の中で何度か述べたが、生命力の源である放射線、特に中性子線は幾度もの天体衝突、悪魔達の堕天によってこの星、地球へともたらされて来た。

 命はお馴染みの質量やエネルギーと同様に、形を変えてへと譲られるブラフマン、又は個を維持したまま長き時を過ごすアートマンとしてその総量を保存し決して減る事は無い。
 つまり、地球全体で見た場合、増える一方なのである。

 大昔、神は言ったそうだ、産めよ、増えよ、地に満ちよ、とか。
 こと人間だけに向けたメッセージとしては、まあ判る、自らを崇めてくれる信仰の実践者だからな。
 しかし全生命としては勝手に増える、むしろ減らす方法が無いのが地球の現状で、まあ穿って見ればバグみたいな物である。

 実際にはいつか何かを原因に天体が崩壊した時、新たな生命をデリバリーしてどこかの星に辿り着くのか、はたまた永遠に宇宙を彷徨さまよう事になるのか…… いづれにしても原初に地球に生命を届けた大先輩、所謂いわゆるパイセンと同じ道を辿る事になるのだろう。

 お付き合い頂いているオーディエンスの皆さんも無論例外では無い、いつかその魂魄こんぱくを隕石に乗せて宇宙を駆ける事になる。
 皆さんを作っている恐竜や三葉虫、アメーバなんかの諸先輩からの遺産や、日々美味しく頂いている食物や飲み物、体内細菌や保持したウィルスと人生と言う旅を同道しているのと同じである。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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