【2287】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2287.甲論乙駁
『面白かったら良いのよっ!』
まあね。
豚と違ってガトやラマスは真面目だ。
「いやまあ、言い換えればそうなのかも知れないけどぉ……」
「後進に魔術師は大切、その他に意味とかあったって事なの?」
「べし!」
何弁かは皆目だが胸を張るハンペラ、意外にもこれに答えたのはベテラン魔術師のズィナミとシエルである。
「戻ってくるのね、光と影、ううん、光影さんが」
「それも複数…… その為にスターゲイザーは魔術師を増やした、そう言いたいのね?」
「ぞなもし」
だから何弁なんだよソレ…… 兎に角、半人前でハンペラのアグネスも含め、未来の魔術師全体に関わるメッセージが込められた昔話だったらしい事が判明した、一歩前進だな。
ラマスは黙ったままのレイブを振り返りつつ聞く。
「どう思うダーリン? だ、ダーリン! きゃぁっ!」
レイブは息をしていなかった、のみならず口から吹き出した泡状の吐瀉物も乾き始めている。
慌てて『再生雨』で蘇生を計るラマスに祈る他メンバー。
何が嫌なのか飛んで逃げるカタボラにこの機を逃さずしすさんの確保に走るペトラと追うギレスラ…… 大騒ぎの中、レイブは何とか息を吹き返したのである、良かった、観察は続けられそうだ。
九死に一生を得たレイブは静かに目を開いた。
耳を衝く騒動が聞こえた、どうやら仲間達が何やら揉めているらしい。
そっと寄せる意識に声音は徐々に明確さを増していく。
「――――んだからさっきから言っているじゃないのっ! ウサギっ!」
「そうよっ? 我儘ばっかり言わないでよっ! ウサギっ!」
「うっさいなっ! お前等こそ黙れよっ! 大女にガリガリ…… サタンさんにラマシュトゥさん……」
「ペジオ、そんな言い方って良くないわよ?」
「う・る・さ・い・よっ! ズィナミの癖にっ!」
「は? 何ペジオっ? アンタ…… あたしと殺るの?」
「う、うぐっ! そ、そんな事言ってないだろぉっ?」
「そお? 言ったと思ったんだけど?」
「い、言ってないじゃん…… もう…… ちゃんと聞けよぉ……」
「まあまあズィナミ、仲間同士で殺し合いとかさ、なるべくやめましょうよ! 殺るとなったら殺れば良いだけじゃない? ね?」
「何でよシエル先生っ! ラマスこのウサギ殺して欲しいっ! 殺って! 殺って頂戴っ!」
「まあ待ちなさいラマスちゃん」
「ガトお姉様…… グスッ……」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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