【2296】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2296.祟り
さて次に気体の塩分、一般的には塩素ガス、これであろう。
プールなんかに投げ入れてある塩素剤、あれが水底でプクプク出してる泡状の奴が馴染み深いのでは無いだろうか?
超有名な台所や洗濯機そばにある漂白剤なんかが汚れを分解する時に発するのもこのガスだ、身近でしょ?
この塩は自然な状況下で関わる事はあまりない、無論、皆無では無い、あまりである。
作為的、もしくは破壊を意図した人為以外で出会う代表としては、やはり火山の噴火であろう。
塩素ガスは高温、高圧な環境下で発生したりするのである、つまり火山だ。
こいつが充満した場合、人体は呼吸器から破壊される、肺とか胚とか、無論血中からも全身に行き渡る。
だから、嫌な言い方だが村とか集落レベルでバタバタ大量死とかしちゃうのだ……
めまいや喉の痛みから始まり激しい咳き込みと息苦しさで声が出せず、頭痛と吐き気を伴って呼吸が不可能になり全身が痙攣しつつ死を迎える。
昔の人間達から見れば、何で死んでるんだ? である。
駆け付けて遺体を発見した時にはガスは風に流れて消え去っている、しかも老若男女問わずに悶え苦しみながら吐瀉物に塗れて亡くなっているのだ、犬も猫も牛も馬も鶏も、である。
こいつは、祟りか? んだんだ! 祟られたんだべ! んだんだ!
って事で、あの村は山神様を大切にしなかったから祟りで滅んだ! とかにもなる。
死んだ上に不敬者で罰当たり扱いになる、散々だろう。
どう? 塩素ガス、滅茶苦茶恐いよね? ※漂白の際は換気が大切です
これを踏まえた上での固体、塩…… 途轍もなくありがたい代物に感じられないだろうか?
必要不可欠な成分で常備可能、山では岩塩、海では海塩、液体を天日で干して生成、取り過ぎとかに注意すれば料理も美味しく大変身、なのだ。
これが結晶の力、偶像よりも岩塩! そんな文化が形成されたのも頷けるってモノである。
んで、この有益性と危険性、そこら辺を昔々の神が人間達に教えた訳だ、アヌンナキだかビラコチャだかヤハウェだか知らんけど。
だから塩は清める! そうなった。
厳密には結晶全体が比較的安定しているからなんだが、まあ、間違いではない。
全家庭にある筈だろうし、お手軽だからな。
盛り塩なんか安価でしょ?
この信仰が極端に曲解された結果、虚ろな化け物は結晶=塩で退治出来る! こうなってしまった訳だ……
って事で、ペジオの考察は正しいのである、別に塩じゃなくても結晶体ならばスタート地点でのニーズを満たしているから、当然、セラミックでもカーボンでも主旨には沿っているのである。
そう、ペジオはお勉強だけでなく、幸福寺の家内産業、退魔とか除霊関連の知識もしっかり教育されていたのだ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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