【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1600.レスキュー
「おーほほほほ♪」
「ふむ…… 子供の頃…… はて?」
「千四百二十六、千四百二十七、うっひょうっ! 千四百二十八、千四百――――」
「アヒャッ! ちょ、止めアヒャッ! ヒャッヒャッヒャッ、し、死ぬアヒャッ! アヒャッ!」
「誰の挑戦でも受けるっ!」
「似てる似てるぅ、チュー、そっくりだよ♪ チューチュー」
「くっ」
次々と登場した面々にまともな状態を維持できているのはリーエのみ。
しかも、その一人すら正体を隠し切れないのか、成人サイズの馬鹿みたいに大きなドブネズミと化しているのだ。
明確に混沌の堝と変じた坑道の入り口付近にはハンペラの叫びが虚しく響く。
「ちょ、マジキャパいっ! だ、誰か助けろ下ちいっ!」
しかし悲しいかな、助けが来る筈も無く……
「騒々しいわね、どうなってるのコレ?」
あ、来たのか。
「ぴえーん、ガトぽん、皆ぐあぁー!」
「あらあらどうしたのよ! おお、よしよし! パダンパ、ギレスラ君はどう?」
助けに駆けつけてくれたのはガトであった。
嘆きながら抱きついてきたハンペラの逆モヒカンを優しく撫でながら発した呼び掛けには鉱山の外からお馴染みの声が答える。
『うっす、ダソス・ダロスの兄貴の『全回復』が効いたみたいっすね、スヤスヤ眠り始めたっすよ』
『ギリギリだったぞ? もう少し遅れていたら危なかったな……』
「そう、間に合って良かったわ、……んでこっちはどうなっている訳?」
言いながら鋭い目付きで周囲を確認するガト。
通路のど真ん中で顎に手を当てたままブツブツ呟いているシュカーラの横で、しゃがみ込んで地面に散らばった大量のキビの実を大声で数え続けている黒マントにオールバックの顔色蒼白な細身の男。
反対側、坑道の奥側には満面の笑みで呼吸がままならないらしくケホケホ言っているレイブの後ろに昏倒しているらしいペトラの巨体だ。
その横でアイーンとかダッフンダとか訳の判らない言葉を発し続けている痩せっぽちな黒髪の少女と馬鹿みたいにでかいドブネズミである。
非常に判り易いカオスであった。
「何よ、コレ……」
そりゃそうだろう、それが正常な反応だと思う。
脳内で起動し掛けた軽いパニックを精神力でギリギリ回避させたガトは、この混沌を解きほぐす為の最初の一手、所謂、取っ掛かりの選別を始めた。
――――どうすれば良いのよ…… 意識が無さそうなぺトラちゃんは論外として、誰がまだまともそうかなぁ…… うん、いないわね…… そもそもこの事態の原因は何が考えられるかしら? この鉱山から変な影響を受けた、とか? うん、それしか無いわね! って事は表にいるパダンパやダソス・ダロスを呼ぶのは悪手よね、被害の拡大、パンデミック、結果全滅って未来に直結しそう…… ん? ペトラちゃんの上で寝そべってる子は元気そうじゃない? でもアレはアレで何かウットリしてて気持ち悪い感じよね…… 仕方無い! ここは正常なアタシとハンペラで皆を助けるしかないわね! まずは順にこの坑道から外に出して、それから―――― ん?
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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