【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1748.察した者達
再びの不審な物音に今度は感覚器官が優れているキャス・パダンパと猫っぽい虎獣人ミロンが瞬時に反応した。
「ちゅ、ちゅーちゅー」
「ほう……」
『今度はネズミだった様なのだ…… 差し詰め野良ネズミって所なのだ』
『ね、ネズミだったら聞かれても良いじゃない? ほら、そこらにいる生き物だし気にしても仕方が無いでしょ? ね!』
「そうね」
『驚かせやがってぇ』
「本当ですよ」
「話を続けましょう」
『レイブ叔父さん、念の為に俺見回って来るっすよ! その方が安心っすよね』
慎重なキャス・パダンパの申し出にレイブは首を左右に振って答える。
「いや大丈夫だろ、お前も当事者なんだからさ、座れって」
『そっすか? じゃあまあ――――』
ガタガタ! バタンッ! 「痛っ……」 「ばっ、馬鹿」
『ジジジジッ?』
『むふっ、今度こそ曲者かっ! 何やら声も聞こえた様なっ?』
「良いんだよダダ坊、多分又、野良の生き物じゃないかな、なあギレスラ」
『うむ、恐らく野良フィンチだと思うが? どうかなペトラ?』
『そうね、ワイルドシャープビークトグランドフィンチ、つまり野良ハシボソガラパゴスフィンチじゃないかな、多分だけど?』
「え、ワイルド? そ、そうなの?」
「ちゅ、ちゅんちゅん」
「ほらな」
「そう? 野良のハシボソガラパゴスフィンチ、かぁ」
『驚いたな』
『っすね』
「「…………」」
三度目の物音、これだけ連続すれば流石に慣れたのか、大騒ぎする事も無くなっている、群れの大幹部の集まり、胆が座っている。
レイブは笑顔満面で言葉を続ける。
「多分次は霧が、いや野良霧が出たりするんじゃないかな?」
ガトは怪訝な顔だ。
「何よ野良霧って、普通そんな言い方しないで――――」
「えっと、し、しーんしーん」
「えっ!」
「はははっ、なっ? 霧だったろ?」
『確かに野良霧に間違い無いのだ』
『最初にえっととか付いてるのが野良っぽくて良かったわよね』
「そ、そうなの?」
どうやら野良霧の生態には詳しくないらしいガトに向けて、レイブは彼女の心に射した影を吹き飛ばす様な笑顔で告げる。
「まあお前自身が納得いかない様なら事実を伝えて謝っても良いだろうけどな! あんまり気に病むなよな! 結果的にはアイツ等にとっても幸運だったんだからさっ!」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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