【2245話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2245.ペジオ独白
『で? 今、こっちの話はどんな感じなの?』
豚、聞いていなかった件。
「庭師のスミスって奴にレ・聖戦士って鍛冶屋を紹介して貰おうって所だな」
こいつはこいつで相変わらず耳詰まってんじゃないかな? それかやっぱりもう少し内側の問題なのか?
『えっ? 聖戦士だったらそこのウサギ、ペジオとか言うのが聖王とか何とか自称していたわよ? それで良いんじゃないの?』
うん、それに気が付けないお馬鹿さん達がずっと話し合っていたんだよ、ずーっとね。
「ま、まじか……」
『多分ね、さっきナガチカって人間の事話している時、自分の前任者だから死なないとかなんとか偉そうにほざいていたから間違い無いわよ、でしょ? ウサギ』
「…………ふう」
『何よ?』
ペジオはいと儚げな憂いを浮かべたりしている、野ウサギの癖に、だ。
「仕方がない、話してやるよ…… 結論から言うと僕がアンラ・マンユから依り代を取り出す事は不可能、残念でしたっ! って事なんだけどな」
ペトラは元々巨大な鼻の穴を更に広げて即抗議だ。
『何でよ! ウサギ言ったじゃない! 僕ちゃん聖王なんだじょ! って!』
「それを今から説明してやるって言ってるだろ! お前は全く豚だな、豚っ! 良いか? ちゃんと聞いてろよ、豚」
『ブヒィッ!』
口汚く罵り合った後、ペジオは偉そうな口調のまま淡々と話し出した。
勿論、要所要所で周囲の聴衆、主に獣人達を蔑みつつも結構ちゃんとした説明に終始したのである。
話はナガチカがハタンガのリーダーに専念する為に、自分自身が聖戦士を引き継いでやった、そんな上から目線溢れる自慢から始まったのである。
幼い頃から一緒に修行に励んできたペジオの能力は、ナガチカに勝るとも劣らぬレベル、いや控えめに言っても遥かに高く突出し、歴代の聖戦士が馬鹿に見える程優れていた、特に聖女美雪とのコンビネーションや討伐の間にチャチャっと拵えるおやつや小腹満たしの腕前には、彼の善悪和尚までもが絶賛していたそうである。 ※あくまでもペジオの自己申告に過ぎません
「今考えれば僕みたいな天才が現れてしまったからこそ、コユキおばさん善悪おじさんも安心して消えられたんじゃ無いかな? ほら、後顧の憂い無しって事さ」
『でも最初はナガチカって人だったんでしょ? ウサギ予備じゃん』
「そりゃあ縁故、娘婿だったからだね! 身内可愛さ、所謂コネって奴さ! 人間にはそーゆー我欲もあるんだよ、判るか? 豚?」
『ブッヒイィッ!』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡