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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1259.ハーベスト


 レイブは満足気な顔で二つの実験を総括だ。

「なるほどね、やっぱタリスマンやアミュレットと同じ仕組みだったみたいだな、二つとも同じ魔石で機能通りの動作をした訳だしな」

 ギレスラも補足をする。

『うむ、と言う事はペトラが言った通り、生活魔法の『照明』的な魔法が記されている、この金属板はそう言った類の道具なのだろう』

「だろうな、大きな違いはアミュレットやタリスマンが魔力災害や魔物の群れの襲来で発生する魔力に反応するのに対して、こいつはモンスターの魔石に残った魔力で動いている点だよな」

『ああ、だが不思議なのはこの道具が魔法を使えない者の為に作られているって所ではないか? 魔法が使えない、即ち魔術師の事だろう? ならばアミュレットやタリスマンと同様に魔術師の技として伝えられて然るべきではないか?』

「ふーむ、確かになぁ…… ん? ペトラ? どうかしたのか?」

 実験結果の考察、普段であればクレバーなペトラの独擅場どくせんじょうとなる場面だが、何故か無言なまま真剣な表情を浮かべている彼女の様子はレイブに不自然さを感じさせたらしい。

 声を掛けられたペトラは真面目そのものな風情のままで口を開く。

『ねえ…… アタシ思ったんだけどさ、ここで注目すべきなのは金属板の方? 違うんじゃ無いかな?』

「ん?」

『どう言う事だ? ペトラ』

 ここで考え込んでから初めて顔を上げたペトラは兄達の瞳を交互に見つめながら言葉を続ける。

『うん…… お兄ちゃん達が言う様に、この金属の板がアミュレットやタリスマンと似通った仕組みで作られている事はね、確かに一つの大きな発見だと思うわよ…… だけどさ、注目すべきはこっちの方、動力になっている魔石の方なんじゃないかなって思ったのよ! だってそうでしょ? 只の魔石でアミュレットやタリスマンは反応しないじゃない? それこそ、モンスターの何倍も魔力量が多いアタシ達が持ち運んでいてもこれまで誤作動なんて、ううん、正しく反応しなかったじゃない?』

「あっ……」

『なるほど…… とすると、特別なのは? この魔石の方、と言う事になるのか、な?』

『きっとそうなのよ! ねえ、丁度魔力が空になったみたいだし、この魔石を調べて見ましょうよ! 若しかしたらこっちの方がアーティファクト? の答えかもしれないじゃない!』

 この言葉にレイブは頭の奥の方で何やらピンッと感じるものを覚えていた。
 アーティファクト探しをアスタロトから言い付かった切欠、岩山の岩窟で遭遇した光影みつかげの装置についての記憶である。

 あの装置、確かハゲ散らかし装置と言っただろうか? 近付いたモンスターや災害の魔力、それだけでなく神である悪魔でさえも吸収し無に帰そうとした、あの凶悪なマシーンはニンゲンや魔獣、竜には無害だったのである。

 魔力を全て同一の生命力としてではなく、ある種の魔力、好悪の別で判別して動く機械的な仕組みだったのでは? 今目の前に有る金属板と空になり透明な結晶と化した魔石が、そう告げているとレイブには感じられたのである。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

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