【1854話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1854.討論
『演技の探求や研鑽も良いが今はグルグルのが大事なのだ、もっともっと繰り返して身体に染み込ませるのだ、例えるなら呼吸や瞬きと同じ位、自然で不可欠な域まで持って来なければいけないのだ』
口篭るレオニードにギレスラも声を掛けるが、こちらは現実主義者らしい内容である。
にしてもグルグルも習熟には中々に厳しい鍛錬が必要らしい。
良く武道の達人なんかが常の所作や言葉遣いまで洗練されて整い、食事や排泄、果ては就寝中まで一切の隙を見せない、なんだったら死後ですら起き上がって敵を倒したとか? 若しかしたらグルグルにもそんな可能性があるのかもしれない、グルグルだけど……
そんな風に私、観察者が安直過ぎるネーミングを悩んでいるとレオニードが首を傾げながらレイブとギレスラに対して口を開く。
『いやグルグルやりながら自分なりに色々考えていたんだよ? 結構真面目に! そしたらペトラちゃんが話し掛けて来てね、こう、いつも以上にむつかし気な話だったんだよ、魔力は生命力とかから始まって、愚と賢、だったかな? それに宇宙とか存在の絆とかって』
レイブとギレスラはなにやら得心がいった表情で返す。
「あーなるほどー」
『ふむ、それで? どうなったのだ?』
『なんかペトラちゃん、話の途中で黙っちゃってさ』
「それで?」
『ドングリ探してたんだよ』
うん、改めて口にされると馬鹿みたいだが真実だ。
レイブは答えたがその表情には驚きの欠片も見えず至極当たり前、全てを理解した感じの達観が見てとれる。
「それアスタさんだな」
『え、誰だっけ?』
『我等スリーマンセルの中に憑依している神様、魔神なのだ』
『そうだったっけ? あ、でもペトラちゃんの声だったけど』
当然の疑問にはギレスラが返す。
『無論アスタさん自身ではなく我々と融合した部分、いわばアスタロト属性だからな、語り掛けた場合それぞれの声音に酷似して聞こえよう』
『ほえっ』
「今回はペトラが魔力を注入したからな、レオニードの兄貴が心で思った事に答えてくれたんだろ」
『うえぇっ! そんな事が…… 凄いな、魔神って』
「魔神の中でも特にアスタさんは教えたりするのが好きらしいからなっ、ガトの中のサタンも言ってたし」
『そうなんだ』
『うむ、で、話している内にグルグルでレオニード兄さんと融合して黙った、と……』
『うわぁ、グルグル止めて話聞けば良かったかなー? 結構むつかしい事知っていたしなぁー、勿体無かったかなぁー』
「あはは♪ んな事惜しんでいたら死ぬけど、良いの?」
『えっ! し、死ぬの?』
「ああ、悪魔に乗っ取られたら死ぬんじゃないかな? 自我の喪失って意味では間違い無いと思うぜ?」
『しかも本体のアスタさん自身は我々の中なのだ、そっちには消費されて消え行く魔力だけ…… 良く言っても邪悪な気に当てられて狂ったにゃんこの誕生って所なのだ、つまり社会的には死、そのものであろ?』
『うええぇぇっ、恐っ!』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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