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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1618.適者生存


 適者生存、変化し続ける環境や敵勢生物の有無、捕食可能な生物の増減等の条件に因って、個性レベルの適応者が生き残る事で、代を経て特徴が顕著になる現象を指す言葉、転じて進化とも呼ばれている。

 ことニンゲン一種に限っても、巣作り、狩りや農耕の技術確保、衣服や武器、様々な道具類の充実と更なる利便性の追求、それらを効率的かつ有効に扱う術を持った組織や国が適者、そう呼ばれて来ている事は今更言うまでもないだろう。
 火を利用し言葉による意思疎通を産み出し、なんなら二足歩行をし始めた一事すらも、適者足るべき技術革新の一歩に他なら無いのである。

 岩山の洞窟内で団栗どんぐりを茹で上げ、翌日天日で乾燥させる為に動物の毛皮に敷き並べる事も、ライバルとなる隣国と高速鉄道の速度を延々と競い合う事も、大好きなアーティストのグッズを買い集める為に給与が上がる資格取得に向けてハチマキ締めて頑張る事も、全て同じく生存を担保できる適者を目指す行為なのである。

 そして、各々の時代で求められる技術の種類やレベルは変わり続ける運命を課せられている。
 当然だ、周囲の環境や状況、標準とされる技術や常識、倫理観ですら変化し続けているのだ、直前ならば兎も角、数世代前の技術や知識では本人のみならず周囲にも満足しては貰えないだろう。

 余談に聞こえるかも知れないが、この技術革新、新テクノロジーの登場頻度は時代が進むにつれて爆発的にそのスピードを増し続けている。
 皆さんの時代、本観察で言えばコユキや善悪が元気に飛び回って臭い汗を撒き散らしていた令和の頃は、とりわけその気風が激しかった事が思い出される。

 毎年発表される新技術はマイナーチェンジを繰り返し、少し前の新商品もあっと言う間にロートルだ。
 アイポンの画素数は数年に一度ペースで飛躍的に引き上げられるがそれまでは、広角だー望遠だー微細な変化を大仰に喧伝するばかりである。

 まあ、人類にとって技術の革新は死活問題、適者生存に直結するのだから無視する訳にもいくまい、しっかり並んでビッグウェーブに乗っていって欲しい、そう願うばかりなのだが……
 それって本当の本当に生きる為に必要不可欠な事なの? とか疑問を感じてしまうのも観察者たる私が皆さんとは異質な存在だからなのだろう! 頑張って!

 話が横道に逸れてしまったが、ヴァンプやアンデッド達の浮世離れした感じ、その原因は恐らくここら辺、死生観のズレにあるのでは無いだろうか?
 何と無くだが富も名誉もどうでも良いっぽい厭世観えいせいかん? 個人的な嗜好以外に興味が無い感じなのだ。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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