【 1787話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1787.過去から未来へ
『ハタンガでボンッ、爆発って言えばアレですよね? アリスって化け物婆が爆ぜ死んだんですよね? 聞く所によれば世界の終りを望んでの爆死、でしたか? 迷惑な話だと思いましたよ、何です? その化け物と皆に何か関係とかあるんです? 無いですよね?』
そう来るよな……
何しろハタンガの魔力災害はユーラシア全体に大影響を及ぼす一大事だった事は間違いない事実だし、女王アリスの軽挙妄動は他者から見たら大迷惑以外の何物でも無いだろう。
しかし、しかしだ、突然の偶然も時が過ぎて過去となれば当然の必然と変わる。
アリスがペトラとして生まれ変わり、バストロ、ジグエラ、ヴノに師事し、レイブ、ギレスラとスリーマンセルを組む事は、その後に出会った面々からすれば必然、そーゆー物なのである。
これは出会った意思ある者だけに限った話では無い。
彼等が貪り食ったモンスターや草やキノコやその他諸々、知らずに踏み殺した虫や興味本位で叩き折った樹木であっても同じ事である。
必然の結果、手折られたのだ、惨い悲劇ではあるが。
一方向に流れ続ける時間に生きる全ての者にとって、過去からの変遷は即座に新たな必然の現実となるのが常なのだ。
だが、知性は時に、過ぎ去った過去に留まり悔やみ恨み、不可能だと知りつつも、あの時こうしていれば、もしもこうしていなければ、そんな無意味な後悔に囚われてしまう。
場合によってはリアルタイムで自分自身にとって時の最前線である現実をも凌駕して、過去体験を理由にして立ち止まってしまったりもする、二度と巡り来ない今、掛け替えの無い時間を無駄にし…… そして今、無為に過ごした事が未来の悔恨の種となる、まるで無間地獄、悪循環そのものだったりするのだ。
過去は無かった事には出来ないがそこに囚われ過ぎていては現下で直面している事柄に精彩を欠きかねない、そして未来に更なる後悔の種を蒔く事になってしまう。
過去は過去、反省して再演防止の一助とする位が丁度良いのだ。
私、観察者がそんな事をつらつら思っている時、地面に投げ出され、晴れ渡った七色の空に流れる白い雲を眺めながらレオニードの方もこんな事を考えていた。
――――何故こんな事になったのか? 全身に走る激痛は衝撃の大きさを如実に表している…… 事故? 若しかして不意打ちの攻撃を受けたとか? だとしたら一体誰に? いや、それよりもタフさが売りの私ですらこれ程のダメージを負ってしまったのだ…… 倅パダンパや残りの同行者達はどうなっているのだろう? いづれ無事では済まなかっただろうな…… なんかトロそうだったし…… 強者である私がもっと周囲に気を配っておくべきだった、すまぬっ! まあ済んだ事を振り返ってばかりもいられまい、未来が大切なのだ! もしも機会が訪れて新たな子供を授かったら一文字位は名前に使ってやるとしよう…… さらば、パダンパ、醜く愚か、可哀想な我息子よ!
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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