【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1421.サクサク
その後、俄かに信じられない事だが次々と身の振り方が決まって行った。
ダソス・ダロスは『森王』としての責任感をかなぐり捨てた感じで言った。
『ガトに付いていきたい』
と。
未だ、竜王の里で魔獣軍団の幹部として、ちゃんとしたキャリアを積み上げ中な筈のキャス・パダンパが遅れじとばかりに追随した、曰く、
『全てを捨ててでも貴女に仕えます! 受け取って欲しい、俺の誓いを!』
だと。
金属板自体の起動や充填行為が出来そうなメンバーがレイブ、いや、人望、いやいや獣望かな? どちらにしても愛されキャラのガトに付いて行ってしまう、この事態は種族として数千年間も引き篭もっていた獣人達の心をも動かしたのである。
黒熊マッチはレイブに聞いた。
「我々でも外の世界で生きていけますかね、どう思います?」
問われたレイブはロクに考えもせずに答えた。
「なんとかなるんじゃね? 知らんけど」
ギレスラがすかさず補完した。
『皆が心を一つに結束すれば恐れる事など有りはしないであろう?』
ぺトラも心得た物だ。
『その為には心の支えになる様な存在が必要でしょ? 立派で信頼できる、それこそ、その存在の為なら死をも厭わない、言ってみれば信仰の対象みたいなニューリーダーが必要になるわね』
直前の出来事で、勝手に期待して勝手に喪失感を満喫しているレイブは兎も角、左右に並んで胸を張るギレスラとぺトラは、何故かいつもより堂々として何やら柔和且つ凛々しい表情を浮かべている様に感じる。
所謂、キリッとしているが話し易いムード、令和っぽく表現すれば名脇役、バイプレイヤーの存在感に類似した風情と言った所だろうか?
獣人達は長のマッチを中心に、各リーダー達が顔を寄せ合いつつ、結構な時間に渡って相談を交わしている様だ。
その間、ギレスラとぺトラは身動ぎもせずに立派な姿勢と親しみ深い表情を崩さず、レイブはボーっとしながら虚空に視線を泳がせ時折大きめな舌打ちなんかを洩らし続けていた。
何度目かのクリックタンが鳴り響いた時、獣人の集団は一斉に動き出した。
彫像の様に堂々と微動だにしない竜と豚の前をしれっと通り過ぎた集団は、真っ直ぐ目的の人物の元へ移動していく。
彫像も瞳だけ動かして、跪く集団と彼等の前に立つガトに注目している様だ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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