【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1502.群れで最強
『レイブの兄貴も知っているじゃないですか? 今、この群れで一番強いのは不肖、私ダソス・ダロスなんですよ? 次がこのキャス・パダンパでしょ! 我々が負けるとしたらお仕えしているガト様だけ♪ ですから誰も我等を追放なんて出来ませんよぉ? ブフォフォフォ』
なんて事だ、まるで人が、いや豚が変わったかの様に嫌な顔を浮かべるダソス・ダロスにレイブは言葉を続ける。
「だがなっ! 世の中強さだけじゃなくて――――」
『あーあーっ、兄っ貴っ! 優しく話している内に聞き入れて下さいよ、全くっ!』
『なっ、ダダ坊、アンタ、レイブお兄ちゃんに何て口をぉ――――』
『おっとぉ、余計な口出しは怪我の元っすよ、ペトラさん、いやアリス様ぁっすか? 叔父さん達の中じゃアンタが一番強いんっすよね、確か? でもっすよ、こちらのダソス・ダロスの兄さんは全てのステータスが一万越えの言わば猛者っすよ? 叔父さん達じゃ束になったとしてもぉ、ねぇ? へへへっ、口の利き方を弁えるのはどっちか位、アンタなら判るんじゃねっすかぁー?』
酷いっ!
幾ら暴力が物を言う荒野での事とは言え、恩も何もかなぐり捨てて唯強さのみが大事だと言うのか?
そんなの例の世紀末な救世主の伝説みたいではないかっ!
怒りのせいだろうか、プルプル震えるペトラの横で、ギレスラは無言のまま二匹の魔獣を見つめているだけである。
侮辱された筈のレイブ自身も特段表情を変える訳ではなく、これまでと同じ口調で言葉を続ける。
「ほぉそっか! だけどな? 俺たちは兎も角、ミロンとブロル、アイツ等はお前等が言う程弱くないと俺は思うけどな!」
このレイブの言葉がツボったらしく二匹はヘラヘラした表情を更に深くした。
『へへへ』
『ブホッ』
「それにだっ!」
『『?』』
レイブの表情はお得意のニヤリ、調子に乗っていた二匹も思わず引き込まれた様に首を傾げている。
「この群れ最強がダダ坊、お前だってぇ? へぇそっかぁ、気が付かなかったぜ、いつからそんなに強くなったんだよぉ?」
『は?』
「なあ、テューポーンさん?」
『ジジ!』
『ひっ!』
レイブの頭の上で大人しくしていたバッタが身を起こして準備運動よろしく上下にホッピングの予備動作を始める。
確かにな。
この群れで最も強いと言えばコイツを外してはお話しにならないだろう。
ガトはまあ、色々特殊だから除外するとして、この緑色の昆虫が底知れない破壊力を秘めている事は全員が認めている所である。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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