【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1581.アンマンザーベラ
「は?」
『呪われている? しかし先程までは極々普通のニンゲンだったではないか? それより…… 今の姿と言っても、その…… うーん……』
『上半身が飛び立った事は勿論だけど、見た目の問題としてより大きそうなのは残されたそっちの下半身なのよね…… なんか体液とか腸の内容物とか撒き散らしてるじゃないのよ、ほら、妙にビクビク動いたりもしているしぃ…… ねぇ、どうすんの、ソレ? まさか、あの鳥や猫、鼠に食べさせたりするんじゃないでしょうね? だったらアタシ達が離れてからにしてよねっ、絶っ対っ! 今夜十中八九酷っい悪夢でうなされちゃうだろうし……』
確かにそんなグロい捕食風景を好んで鑑賞したいのはかなりのそっち系マニア位だろう、それも恐らく上級者で無いと無理だろう。
至って普通の感想を聞いたヴラドは笑みをニヒルな物に変えて答える。
「こんな物はアンマンザーベラ、ふふ、食べられませんよ、勿論上半身もですが…… 我輩達もこう見えて食には拘る性質でしてね、ふふふふ…… それよりご覧下さい、彼等の本体がこちらである何よりの証拠をお見せしましょう、ブルーカさん?」
「はい」
ドブネズミから変化した赤髪の女性が近くの下半身の腹部へ無造作に突っ込んだ手を引き抜いて取り出した赤い石をこちらに見せ付けている。
恐らく魔核だったのだろう、石を抜かれた下半身はドチャッと嫌な音を立てて膝から崩れ落ちたが、当然倒れた切り口からは様々な部品的な臓器がこちらはドチャドチャっとこぼれ出ていた、凄く嫌だ。
ニヒルなヴラドの説明は続く。
「ご覧の通り、本体は魔核を有しているこちらなのです、先程飛んでいった上半身はさして大切ではありません、万一どこかで狩られたりしても明日の朝になれば勝手に生えてきますからね」
「じ、上半身が? 生える?」
「ええ」
余程驚いたのかスリーマンセルは揃って目を剥き出している。
ブルーカと呼ばれた大柄な女性がヴラドに言う。
「そろそろ戻さないと死んじゃうわ」
「おっとそれはいけない! お願いしますよブルーカさん、ドルドさんも手伝ってあげて下さいね」
「うん」
頼まれたブルーカは空いていた片手で倒れた下半身を掴んで立たせ、ほぼ空の内部にポイっと魔核を放り込んだ。
黒い小鳥だったドルドと言うらしい痩せた少女は無表情のまま、こぼれた内臓を拾って魔核同様次々と胴体に投げ入れている。
レイブは慌てて言う。
「お、おい、そんな乱暴で…… 良いのか?」
ドルドは手を止めたがキョトンとした顔を傾げている。
ヴラドが代わって答える。
「ええ、大丈夫ですよ、ふふふ、何分ほぼ不死身ですから」
「そ、そうか、なら良いんだ」
『とても丈夫な種族なのだ……』
『丈夫ってレベルじゃないわよ? さっきあの娘が拾っていた腸なんか泥だらけだったわよ? よりによって腸よ腸! 土壌細菌直撃じゃない? ピロリとか…… お腹こわしたりしないのかしら?』
そもそも体を腰から真っ二つにされた状態で生きてる奴等だからな…… まあ、大丈夫なのだろう。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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