【1964話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1964.名前
仕方無いギレスラのミーツーを無視したレイブは逡巡を解いて発する。
「あー駄目だ思い出せん! 身近な単語だと思ったんだけどなぁ~、どうしても出て来ないんだよな~、まるで俺の中の何かがその事を思い出させ無い様にしてるみたいだぁ~」
うん、だろうな、思い出すとより苦しむとか無意識で思ってるんじゃないかな? だってソレ、あいつの村だったからね。
それ自体も決して愉快な事では無いだろうし、そこから類推される現実も良い想像はし難いだろう、生き地獄のが的を射ているかも知れないしなぁ。
『んじゃレイブ、そろそろ殺ってくれい』
『絶対っ反対っ! 反対の反対っ! はんた、あっ、ああぁ~っ!』
ミロブロの時間稼ぎもギレスラのデモも功を奏せはしなかった。
軽くイラついたのか、発言の途中で繰り出されたキトラの鰭の一撃に吹っ飛ばされていた、結構強い様だ、流石は副王。
『ほれレイブ、レイブ?』
「違う、俺の本当の名前は…… えっとぉ」
『お前の名前はレイブじゃぞい?』
「いや、知りたいのはその前、元々の名前の方で――――」
『それに何の意味があるのじゃ? 何れにしても誰かが付けた便宜上の呼称じゃろ? 主な使用場所は三人称の中での標識、若しくは物品の所有における権利の証明位なのじゃぞ? 何でも構わんじゃろうて』
なるほど、他人の口を介すと判り易いな…… 我々悪魔が別称や異名を数多く持ち、殊更呼称に拘らない理由は正にそれだからな。
やっぱり一般の民、エキストラ扱いの民草パンピーに対して超越者だから、な……
そこら辺は違ってくるのも当然だ。
彼等が想像すら出来ない偉業なんかを鼻歌交じりでこなす我々と地べたにひれ伏したままプルプル震えて失禁する者共、だからな、二人称なんかニンゲン、子羊、脆弱なる者とか? まあ、ギリギリ我が子達が大サービスの限界だからな。
この荒地を再生するとは…… おおっ、神よ、お名前をお聞かせ下され!
は? えっと、我は我だけど……
どうかっ、どうかぁっ、お教えをっ!
良いよ、好きに呼んで……
イーオス・キニヨン…… そのお名前、子々孫々まで忘れませぬっ!
こんな感じなのである。
上の例では偶然、奇跡的に植物活性資材の名前とマイコバクテリウム属の染色方法名に被ったので、何と無く土壌改良とかの力がありそうだが、こんなのは稀、普通は何の意味も無い音とかを聞いた側が勝手に、神の名はぁっ! とかって喧伝してしまうのである。
僕とそれ以外、ワタシとおまいら、圧倒的な主役感、ってか主! それが神様界隈では常識なのだ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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