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【2248話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~

2248.であるっ!

 そして二度目の薬草園チャレンジ、今度は邪魔者のヘロンを出入り禁止にしたお蔭でサクサクと目論見通りに収穫が進み、ペジオも池の地下に拵えたラボで様々な分析や研究に夢中になっていた、そんな時、休ませたまま放置していたカトリーヌから存在の絆通信でSOSが入ったのだそうだ。

 すぐに戻るからゆっくり休んで、そう告げて彼女の元を去ってから、実に数十年の歳月が過ぎていたらしい。

 当時は私、観察者が善悪コユキから引き継いだ存在の絆は万全の状態、通信精度もバリバリで大変な使い易さにユーザーの満足度もおおむね好評だった時代に音沙汰なし、しかも合体直後のめちゃくちゃ不安な時期にも係わらずギリギリ死ぬ間際まで施術者本人に連絡を入れないとは…… カトリーヌもペジオの事が好きではなかったのだろう…… 多分、ちょっと不気味だ、出来る限り係わり合いに無りたくない、位に思っていたのでは無いだろうか? きっとそうだ。 ※観察者の私見です

 クズ、ペジオは医療放棄を恥じるでもなくいけしゃあしゃあとカトリーヌを訪ねたそうだ、厚顔無恥。
 自身の半身以上を石と化したまま、ベッドに寝転んでいるカトリーヌ、彼女はその強大な聖なる力で襲い続ける魔力の暴に休む間も無く抗い続けていたのであろう。

 ウサギと合わさっているとは言え、当時はまだ見た目人間のままだったクズ、ペジオに死に掛けだったカトリーヌは言ったそうだ。

「来てくれたのですね、ペジオ・ユウキ、コフ…… 貴方みたいなクズ、グフングフン、方にお願いするのは心苦しいのですけれど…… あっ、ボルシチ……」

 ペジオは答えた。

「君の為に出来る事があるなら何でもするウメボシ、いや、させてくれよ! スシ……」

と……

 そんな事を今更言う位ならもう少し頻繁に、ってか年一位でも来てくれていれば良かったのに…… そんなイラつきを抑える感じでカトリーヌは言葉を続けたそうだ。

「ねえ、スライムさん…… いや、ペジオ。 お願いがあるんだが、聞いてくれないかい? あ、ウォッカ」

 ペジオは驚いた。
 このセリフは例のスライムが転生して名前をつけたり戦闘力インフレしながら無性を公言しつつ女性キャラだけを愛でる例の大人気作だった筈、であるっ! しかも言い口がなろう版だ、かなりのヘビーユーザー、ってか推し勢である事が窺い知れる!
 確か、爆炎の支配者とか呼ばれた一昔ずれた女性が死に際して、同郷だっただけの良く知らない粘性生物に依頼した際の言葉だった筈である。

 ならばっ! 誰にも負けないっ! そんな自負を内心に抱いていた元引き篭もり、ペジオは淀む事無く即座に返した。
 一縷いちるの隙もない、やはり令和のマニアは凄いのである、ある意味格好良くさえある。

「私を、食べておくれ…! とでも言うのかい? 納豆?」

 再現率も完璧だ、そして当然の様になろう版、本当に凄いなオタクって! これ書籍とかコミックとかアニメとかで話し掛けられていたらそれぞれの返しが出来たって事だよな? うわあぁ、凄っい…… キモ……



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。


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