見出し画像

【2011話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~

2011.オペレーション

 スリーマンセルでこの場に独りのギレスラは大忙しだ、今もミロンとブロル、それにパダンパが泣き叫んでいた長老キトラをなだめながら壁から引き離す間、長い首を左右にコキコキ鳴らしたりしている、やる気満々な様だ。

『ほらほら長老、危ないから離れるっすよ』

『嫌じゃっ! 善悪様ーっ!』

「ちっ、ジジイ、素直に言う事聞けよ」

「ブロルっ! さあお爺ちゃ~ん、あっちに面白い物があるかもよ~?」

『え、ぜ、善悪様、も、いるのか?』

「ミロン、お前――――」

「しっ! ああ、いるかも知れないね~、そうだっ! 見に行って確かめてみよう、ね?」

『そ、そうか! そうじゃっ! 確かめねばのう! 急ぐぞいっ!』

「やるな」

『見直したぜ』

 左右からカメムシを抱き支えるブロルとパダンパの後ろから、思わぬ知恵者ぶりを垣間見せたミロンが続き、ギレスラの横を通り過ぎる際にサムズアップと共に告げる。

「アレンジメントオールクリアです、ギレスラ様」

『うむ』

 一見賢そうに見える行為ではあったが、未知の脅威に向き合うリスクを回避する為に、敢えてカメムシを使えば良かったのでは? そんな真実の口はここには存在しない、馬鹿と世間知らずとニーズヘッグだけなのだ…… 因みにこの時代、ローマのも既に朽ちてしまって瓦礫も残っていない、諸行無常なのだ。

 ニーズヘッグはご満悦で一切の疑問もなく口中にブレスを生じさせて行く、例の如く常温の光、魔石への魔力充填用ブレスである。
 充分な光球を生成したギレスラは常の様に放出する前に動きを止め、そのままで再び魔力を練り上げ額から伸びた二本の尖角に紫電のスパークを纏わせ始めた。

 やはりデスのサンダーに一定レベル以上の警戒心を抱いてはいる様だ、流石はこの場でのトップクラスの賢者である、まあおしなべて低い知性内での比較、ではあるが。

 カッ! ゴオオォォッ! ………… コオオォッ! ウィ、ウウイイィーン!

『さて、どれ程の物か見てみるのだ』

 ゴクリ×5 『善悪様ぁ? あれ? どこですじゃー?』

 可哀想なカメムシ以外が息を飲んで見つめる中、再起動したっぽいバアル式オートロック機構搭載型クラック、聞き様によっては不気味な機械音が鳴り響く。
 しばし緊張が続いた、皆さんの尺度で言えば大体二分ちょいかな?
 ここで機械的な声でメッセージが告げられる。

『ようこそコウフクジ OSの世界へ! 新しい世界で未体験の刺激を貴方の経験に…… MOREボタンを選べばシステムのセットアップを完了する事が出来ます』

 ふむ、思ったより広範囲に触手を伸ばしていたらしいなあの坊主…… まさかオリジナルのオペレーションシステムまでリリース済みだったとは…… まあ文言とかからは多少以上のパクリを感じざるを得ないが、それでも大した物だ、いや恐れいったガッツだろう。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!

KEY-STU|小説|イラスト|フォロバ100 励みになります (*๓´╰╯`๓)♡

この記事が参加している募集