【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1506.毒をもって毒を
アドヴァイス通り、自身に回復をかけた瞬間、パダンパは悶絶しながら断末魔かと疑う様な叫びを上げてそのまま気絶をしてしまった。
狼狽し友の名を呼んだダソス・ダロスの耳にペトラの無感情な説明が届く。
『アルコールは肝臓にから分泌されるアセトアルデヒドによって分解される、アセトアルデヒドは強い毒性を有していてその主な症状は、眼や粘膜への刺激、皮膚の紅潮、肺水腫、咽頭痛、悪心、嘔吐、下痢、混迷、呼吸不全などの不快感を伴う症状のみならず、角膜表面や内臓を損壊する場合も――――』
『パダンパぁーっ!』
「おいおいダダ坊、変な事言うからパダンパ死にそうじゃんか、どうすんだよお前」
『え、えっ、えええぇっ! 私っ?』
『本当なのだ、一応言っておくがペトラのせいでは無いからな? 自殺? いや正確にはフレンドリファイヤだなコレは…… 犯人はダダ坊なのだ、間違い無いっ!』
『えー、あ、ああ、ああぁぁあーっ! パ、パダンパぁーっ!』
『あら、そろそろ死ぬわね、ダダ坊、後で後悔しない様にちゃんとお別れしときなさいよ』
『お、おおおお、おおおおおお、うわーんっ!』
号泣と共に泣き叫ぶダソス・ダロスの目の前で、全身を青褪めさせたキャス・パダンパはビクンビクン体を痙攣させている、ペトラの言葉通り死に瀕しているらしかった。
スリーマンセルは焦る事無くニヤニヤしながらその苦しむ姿を眺めているだけだ、少し恐ろしい。
「何を騒いでいるんですか! 全く騒々しい」
「お、シュカーラか、今な、パダンパが身罷るんだよ」
『さよならなのだ』
『アンタもお別れしなくちゃね』
少し離れた場所、と言うか件の追放フラッグを回収していたらしいヘビ顔のシュカーラは呆れた表情を崩す事無く言う。
「はぁーまた馬鹿な事を…… こんな物は唾でも付けて置けば治りますよっ! ほら?」
カプッ!
言いながらキャス・パダンパに歩み寄ったシュカーラは、気楽な感じのままでその体に自身の鋭い牙を突き立てたのである、唾、と言うより神経毒とか送り込んでいる姿にしか見えなかった。
レイブが同様の疑問を口にする。
「なんだ? とどめか?」
「んな訳無いじゃないですか」
「だって毒だろ? 一思いにってヤツだろ?」
「アルデヒド・デヒドロゲナーゼっ! 所謂アルデヒド脱水素酵素、有害なアルデヒドをカルボン酸に分解する酵素ですよ」
「へーそんなのも作れるのかよ、流石はヘビだな」
「何度も言っていますが私はニンゲンですからね? 只単に先祖がそっち系だった関係で神経毒や溶血系の物質に対する分解物質を分泌し易い体質ってだけなんですから」
「そっかそっか、なはは」
いや、それはもう体質とかのレベルじゃ無いんじゃないか? ヘビだろ? それも毒蛇じゃん。
しかし正体こそ定かでは無いが、シュカーラさんのお蔭で無駄な殺戮は避けられたのだ、本当に良かった。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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