【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1431.RPM
兎に角、トビムシの高速回転は飛翔を可能とするのだ。
何しろ二万回転である、もうメッチャクルクルすれば飛べるのである。
既に想像したオーディエンスの方も居られるかもしれない、人間でも出来るんじゃないか? と。
その通りらしい。
なるべく丸まってクルってみれば、皆さんも揚力で飛びたてるそうだ、理論的には……
問題は一分間に二万回を越える回転数を生み出す手段だが? はて?
「馬鹿言うないっ! 俺っち自慢のGTRでもタコメーターに二万回なんて無いんだぜっ!」
そう思われるかもしれないが、あきらめては何も始まらない。
考え方を変えてみれば良いのかも知れない。
こう考えてみればどうだろうか?
『吸引力が変わらない唯一の掃除機』。
そう、英国産の例の家電製品、ダイソ○だ。
アイツの回転数は確か分で十一万回だった筈である。
とすればトビムシの五倍以上ではないか!
つまり、ダ○ソンの五分の一だけ、二十パーセントだけ頑張ればアナタも大空へ飛翔する事が出来るのだ。
如何だろうか? 何と無く、イケる? そう感じる事が出来たのでは無かろうか?
唯一つ、旅立ちに際しては良く効く酔い止めを服用することをお薦めして置きたい。
何故なら人間には三半規管があり、そんな高速回転には適応していないからである。
戦場中のバイコーンを粉砕したレイブは元の位置、シュカーラ達毒ヘビ部隊の前まで戻ると、徐々に回転速度を落としてスフィアから人型に戻り、やがて静かに着地を果たした。
「オ、オエエェェェー! き、きぼぢばるいぃー、オエッ、オオエエェェーッ!」
ほらね。
目を剥き出して驚愕している隊員たちを尻目に、隊長のシュカーラはレイブに駆け寄り背中を擦りながら声を掛ける。
「あーあー、後先考えないで無茶するからですよ、ほら、出しちゃいましょ! そうすれば楽になるかもしれませんよ」
「ご、ごべん…… きぼぢわるい…… ごべんね……」
「はいはい、大丈夫ですから」
「オエエェェッ、はあはあ、オエッ!」
酷い後遺症状に苦しむのも仕方無い、それ位の代償ではとても得られないほどの大戦果を上げられたのだ、結果的に見れば素晴らしい費用対効果である。
『アレをやったのね、レイブお兄ちゃん……』
「ペトラちゃん、アレって?」
『アレとはレイブのリーサルウェポン、名付けて『クルクル虫アタック』の事なのだ』
ネーミングセンス……
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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