【1895話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1895.カタ縛り
バラバラになった扉を背に戻ってくるレイブはたちまち取り囲まれて質問攻めにあっている。
どうやってんの? 凄えなぁ! それスキル? 痛みは無いのか? 好きな竜のタイプは? 赤ちゃんてどうやって出来るの? 等々、興奮した竜達はレイブを簡単に離してはくれそうにない。
『静まらんか皆の者! パフォーマーに迷惑を掛けるな、演者と観客の分を弁えない馬鹿者共めがっ! ええい、下がれっ! 下がって道を開けよっ!』
防衛的にゆるゆるではあるが、そこはそれ一国一城の主、竜王グラムランドの号令だ、レイブに群がっていたグルービー達は一斉にベタベタ断りもなく触っていた手足を引っ込める。
漸く普通に歩けたレイブは元いた位置、グラムランドの前で弟妹を背負った形、ついでに言えば腰縄で息子に散歩されていたまんまで放置されて項垂れるレオニードを横目で見降ろす場所へと辿り着く事が出来た。
躊躇なく頭を下げたレイブは言う。
「いや、お粗末でした、その上、助けてまで頂きましてぇ、どーもですぅ」
軽い、大体デビュー直後の大道芸人位の気安さを感じる。
これで熟練の魔術師なのだから特質すべき事なのだと思う、実るほど頭を、的なヤツなんだろうな…… かくあるべしっ! 良し、明日から、いや、今この瞬間から真似しようっ。
そんなわざとらしさ溢れかえる徳ある者の謙虚さを押し付けられた竜王様は感心しちゃった感じで返しちゃう。
『なんの、見事であったぞ! これはなんぞ褒美を取らさぬ訳にはいかぬな…… さて、何が良いか?』
「あっ、じゃあコインでっ!」
レイブ即答。
命に関わる事柄は忘れていなかったらしい。
グラムランドは答える。
『ん、コイン、か? おいレオ、何だったかなぁ?』
王様は鷹揚なのだ、こちらはこちらでかくあるべし、だな。
許された事でヴァミスとパダンパから腰紐を外して貰いながら、カタ縛りだった為に中々自由を取り戻せないでいたレオニードが返す。
『コイン? ああーっ! ほら、前王ファフニール様から受け取ってた金貨があったじゃん! アレじゃないの? イラネ、とか言ってたヤツ! 違う?』
『あーアレかぁー、なるほどなー』
たぶんソレだ。
しかし何だな…… この王者が託されて所持し、選ばれし者に与えよう、的なコイン、イマイチ大事にされていない感じがビシバシ来るなぁ。
大体、良いか? 何々の際に使うのだぞっ! とか? 万が一悪の手に渡れば恐ろしい事がっ! とかさっ、そーゆー事を伝えないで何と無く、良い感じの奴来たら渡すんだよ? とか、 大事にしてね! みたいなノリで行くからこんな風になっているのではないだろうか? 雑さを感じる、雑味ってーの?
それが原因でこんな事態、アレ的な事が起こったりするのだろう。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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