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【1879話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1879.ローラン


 兎に角、スキルや魔法を手に入れれば言語能力が飛躍的に伸びる、これは我々悪魔からすれば常識なのだ。
 皆さんの時代のファンタジー作品とかでは余り言及されていない事だが、恐らく当たり前過ぎて一々ご紹介するまでも無い、そんな感じでスルーされているのだろう、作者さんや製作委員会の方々の気持ちは判る、だって常識だから。

 こんな風に、外語学習をしている方々を嘲笑うほどのチートなおまけ付きのスキルは、前述の通り習得に結構な幸運と努力を要する。
 生半なまなかな覚悟ではペトラが言った通り、鼻笛だって物にはならないだろう。
 レオニードは取り敢えず石礫いしつぶてで滅茶苦茶のメタメタにされれば良い、私、観察者は個人的に強くそう思った。

 しかし、レイブは家族に優しい、ってか甘い。
 それが肉親ではなく義理だろうが師弟システム上だろうが、自分が家族と認めた相手には激甘なのである。

「じゃあアレで良いじゃんか、ロードランナー! アレだったら怪我とかもしないし結構大勢が使えるスキルじゃん?」

『ふむ…… 確かにハタンガ辺りでは子供でも駆け回り続けていたのだ』

『えー! 石ぶつけた方が良くない? スッキリしたりするわよ!』

 主旨が変わってるじゃん……

『ロードランナー? それは? どーゆー?』

「ずっと走り続けられるんだよ、疲れ無くなるんだ」

『ほう、聞いた感じ良か気だよね、ソレ』

「だろ?」

 パダンパも後押しに動く、やはり父親が墜落死したり石で滅多打ちにされるのは嫌だったのかもしれない。

『それにしたら良いじゃん親父? オレやミロン、ブロルもまだ習っていないからさっ! 存在感大幅アップ! それに便利そーだしさっ!』

 軽くとも妥当な発言だと言えるだろう。
 群れの中で希少なスキルは重宝される、普通に。
 ロードランナーはこのユーラシアの最東端、カムチャッカ辺りでは希少そのもの、広大なスキップの荒地を駆けるには万民垂涎の代物、良スキルの極みなのだろうさ。

 だがしかし、しかしだ…… 惜しむらくはハタンガ以西、バストロ学院や広大なヨーロッパ全土、皆さんの時代ではロシア影響下にある東側も含めた超広いエリアでは普通の普通、至極当たり前の事に過ぎないのである。
 この時代、あっちでは、生後七ヶ月を過ぎた位からハイハイ、掴まり立ち、ロードランナー、伝い歩き、そんな感じで扱われているのである、バブー♪

 補助輪付きの自転車に乗り始めたばかりの幼児がロードランナーを見て言う。

「なんだよ、まだローランかぁ? はっ、まだまだ赤ちゃんなんだなぁ!」

 こんな感じなのである。

『おぉっ、お前もそう思うかぁっ! んじゃ、まあ、ソレで行こっかな? ロードランナー? ソレ教えてよ、なっ、レイブ殿♪』

『ガンバっすよっ、親父っ!』

「「頑張って下さい」」

『おうっ! 任せとけっ! なんちゃって♪』

「んじゃ、そーゆー方向で! 良いな? ギレスラ、ペトラ」

『うむ、良いのだ』

『ふぅ~、仕方無いわね、判ったわ! ソレで行きましょっ』

『よろしくねっ♪』

 こうして西では赤ちゃんが頑張るスキル、ロードランナー習得に命懸けで向き合う事となったレオニード。
 頑張るのは良い事だ! 多分そーなのだろう!



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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