【1994話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1994.ちっ!
「なあ、もしもそうならこの先どうする? この辺で良い水場とか探すか、ミロン?」
「は? お前何言ってんだよ! 不敬だぞ、ブロル!」
「いやだけどさ……」
「だけどじゃ無ーよ!」
――――ちっちきちぃーっ! 子供時代から馬鹿だ馬鹿だとは思っていたがコイツは本当に全くっ! こんなんでも人の親なんだよな? アレだな、こいつの子供も嫁も皆馬鹿なんだろうな…… 哀れな…… しかし…… 我が君が消えてからコイツの声も消えた訳だがぁ…… イマイチ信用出来んな…… 大体顔付きがいかんっ、犬っぽいしな…… 心を許し過ぎない様に慎重に接した方が良いな…… 良しっ、そうしようっ!
なるほど、下っ端にはそっちの猜疑心も生まれる訳か、新鮮だな。
『水場だったらさっき来る途中に川があったじゃん! アレじゃ駄目か?』
――――ちいぃーっちいっちーっ! 何だっ? 我が君が死んだ態で話しやがってっ!
「うーん、アレ冬場は凍るんじゃないかな?」
――――ちっちっちちちちぃーっ! そこじゃ無ーだろ! 馬鹿ブロルっ!
『どうだろ? 親父?』
『ん? ああ、ペンジナは凍るけど、こっちの川、カムチャトカだったら大丈夫だぞ』
『おおっ、こっちの川だったら大丈夫だってよ! 良かったな♪』
――――ちっちき? 大丈夫? 大丈夫って何だよっ? コイツ等親子も敵だな、敵! 顔付きだけは猫だが中身は寧ろ犬だなっ! 猫非猫めがっ! 死ねよっ、ってか殺すっ!
『凍るのが問題ならパラトゥンカで暮らしても良いのでは無いか? 何だったら余が許可してやるが? どうする?』
――――はあ? 何だったらぁ? 何だ、お前如きデカいだけのウドトカゲに頭を下げろってかっ? こいつもアレだな…… 死ねっ! ってか殺すっ!
「大丈夫だってさっ! じゃあミロン、こっちに住むか? ほら、家族とかも呼んでさっ♪」
――――ちっ! 馬鹿っ! 死ねっ!
『そうしろよブロル』
『じゃ、ご近所さんだ、よろしくね! ブロル君、ミロン君も♪』
―――― ち? ちちちぃっ? 見た目だけはソコソコだがこの親子も決定的に駄目だな、馬鹿だっ! コイツラも、いずれ、殺すっ! 決定っ! 殺すっ! んがぁっ!
んー、何だか殺伐としてるなぁ、脇役…… それにちぃーちぃー五月蝿いしなぁ……
やっぱギレスラ目線に戻すかぁ…… だな! ブロルの方は聞くまでもないだろうしな、そうしようっ♪
無事、被観察権を取り戻したギレスラは前を進むバッタとカメムシの昆虫コンビが歩みを止めた事に気が付き即座に聞く、隙が無い、流石にそこいらに溢れている脇役とは一味も二味も違う、心強い。
『む! パッパ長老、この崖はぁ…… 見た所行き止まりなのだ、迷ったのか?』
『いいや、ここで良いんじゃぞい』
『ここが日本、なのか?』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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