【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1696.懐かしきクルムバッハ
ほんの少しだけだが私の独断でおニャン子カーミラの過去にフォーカスして来たのだが、お忘れ無く、この観察はあくまでもサタナキアの記憶、つまりリアルタイムではガトの悩み相談の補足に過ぎない、所謂些事なのだ、思い出して頂きたい!
で、西暦九百年代初頭に錫人形として一人旅を始めたカーミラは、紆余曲折、艱難辛苦を経捲くった結果、千四百年後期でここクルムバッハでヨハン君に出会い、マリア様を依り代にしたバアルに化けたサタナキアによって解放された、そーゆー事なのである。
って事でこの段階でのカーミラは地下牢の中で骸と化していた猫の姿なのだ。
長い年月の間に結構そこそこに苦労したカーミラは、自らが気付かない内に魂の集束、結晶化を実現させた、つまり魔核を持つに至った訳だ。
錫ベースの体には既にご紹介した通り、当初は不純物が含まれていた、主に鉛である。
鉛と言えば魔核の主成分である。
自分の依り代である錫人形から不純物である鉛を集約して魔核を造り上げた結果、残りの錫の純度が上がり過ぎてしまう事となり、常温下での錫変態、つまり錫ペストのブクブク状態に陥ってしまったのだ。
頑張った結果、絶望的な破壊を用意しているとは…… バアル、つくづく恐ろしい魔神である…… まあ、多分偶然の結果なのだろうがね……
そしてニャーンなカーミラは、かつて見たバアルと同じ見た目(中身は全くの別人、いや別悪魔)の聖女っぽい存在に救われて、更にバアルとルキフェルにしか解けない筈の戒めからも解放されたと言う訳なのだ。
ニャーミラは言う。
「思い出していただけましたか? 私はあの時に錫人形に変えられた美少女なのです!」
「え、あ、そ、そう、なの?」
「はいっ!」
所謂、鶴とか亀とか人魚とか、マルハ的恩返しな言い回しで来られても、見た目以外は全く別なサタナキアはチンプンカンプンである、ってか自分で美少女とか言っちゃうの止めた方が良いよ、本当に。
「久しぶり、よね?」
やむを得ず当たり障り無さそうな感じで返すサタナキア。
目の前の聖母が本物の魔神バアルだと信じて疑わないカーミラは返す。
「はいっ!」
「あ、ああ、うん……」
出来れば説明とかして欲しかったサタナキアは困り果てた、ってかこのニャーンは既にバアルの信徒だったみたいだと気が付いてしまった、その瞬間から興味が急激に冷めていくのを感じていた。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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