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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1688.悪魔それぞれ


 因みに私、観察者のカーリーなんかは滅多な事じゃ怒らない、分別があるのだ、えっへん!
 何て言うの? 信徒に対する責任感って言うのかなぁ? ほら、小さいとは言え(皆さんの時代で十五億人位? アハッ♪)一派を構える主神な訳じゃん? 当然の配慮に過ぎないのだ(エッヘン)※二度目

 まあ昔、まだドゥルガーなんて呼ばれていた頃にはね、多少オラつき気味でイキリ捲くっていたからね、カチ込んで来たアスラ共を片っ端から千切っては投げ投げては千切りでギャフンと言わしてやった事もあったんだけどね、んで最後の首魁しゅかい、水牛のマヒシャって大馬鹿をぶっ飛ばした時に覚醒したのが美しさの極み(自称)、漆黒の女神カーリー、つまり現在の美麗な姿(自称)と言う訳だ。

 あーでも、あの時はまだまだ未熟だったからなー、ちょっとテンション上がり過ぎちゃって大地? 地球? 星ごと蹴り割ってやろうとかしちゃったんだけどぉー、ま、そのお陰? ってか止めに入った旦那様のシヴァと知り合う切欠きっかけになったんだけどねー、ウフフフ♪

 あの天を衝く、いや、地を砕く怒りが無ければ可愛らしいスカンダやガネーシャちゃんも生まれる事は無かった…… そう考えれば怪我の功名、的な? ううん、運命の悪戯、かなぁ?

 でもその後はなるべく温和で感情を波立たせ無い事に努めた良妻賢母、結果パールバティとか呼ばれてしまった私、観察者なのである。
 こんな自制心に溢れる立派な女神(自称)とは違って、只暴力的な強さだけを誇るバアルは怒り捲くってしまっている訳なのだ、幼ないっ、幼な過ぎるっ!

 と、幾ら騒いだ所で、いつも通り、過去に声を届ける事は不可能だ…… 観察を続けよう。

 自らの発言の微調整を見事な反射神経で息子に転嫁する事に成功したハミルカルは、あるじに倣う様に自身の魔力を高めていく。
 元々がフェニキア人だからだろうか、特産のティリアンパープルの染料と見紛うばかりに濃色な紫の魔力が収束すると、それを帯びたハミルカルの姿からは使徒ヨハネの面影はすっかり消え失せていた。

 依り代が変化しても拘って身に着け続けている黒い衣裳と同色の肌は、自らが分泌している粘液でヌメヌメとした鈍い光沢を放っている。
 形状は人や獣に由来する物ではなく陸生貝類のそれ、平たく言えば黒いカタツムリ、蝸牛かぎゅうって奴である。

 顔の上部からは六本の角が長く飛び出し先端にはそれぞれ眼球が付いていた。
 下半分は横に大きく裂けた口があり、その中には金属質なおろし金状の牙がゴリゴリと音を立て続けている。
 後頭部から足首まで届く背の巻貝には、鋭利な突起がヤマアラシの針の如く並べられており、やはりフェニキアのシリアツブリやアッキガイに酷似している上、同様に長く伸びた貝頂は尻尾の様に見えた。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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