【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1622.ポトフの前で
『ヒィッ!』
『あれ? ペトラ叔母さん、どうしたんすか?』
『む、ああ、ほれあそこにマナナンガルのな――――』
なるほど、誰か知り合いが鍋の具的な感じで調理されていたらしい、結構神経質なんだよね、スリーマンセルって♪
そんな事情はおくびにも出さずガトに対して告白を促すのだ、判り易くクズである。
「さあ聞かせてくれよガト! 俺達だったらどんな事を聞かされたとしても大丈夫だぞ! ん? 便秘か? それともシラクモ? 若しかしてツツガムシに噛まれちゃったのかな? 何でも安心して話してくれて良いんだからなっ!」
無駄に優しいレイブの言葉にガトは顔を上げて素っ頓狂な声を発する。
「えっ、も、もう? 先にご飯じゃ無かったの?」
レイブは笑顔を浮かべたままだ、無意味に眉を下げて不自然な口角の上がり方がとても気色悪い事この上ない。
「何水臭い事言ってんだよ! 家族同然のお前が改まって話したいなんて言ってる時にさ、メシなんか喉を通る訳が無いじゃないかぁー全くぅー」
嘘を言えっ、そんな感じで鍋の中から煮込まれてグズグズに崩れ掛けた眼球が見つめている、上瞼がシャドーでも引いた様に鮮やかな青な所を見るとどうやらマナナンガルさんの物らしい、なんだ、そこにいたんだね! ひえぇ、南無南無……
何やら屈託を抱えて俯いていたガトはそんな事とは露とも知らず、ほんの少し躊躇を見せた後で覚悟を決めた様に切り出したのである。
「じ、実はね…… 話したい事ってあの子達についてなんだけど……」
「あの子達? 誰だ?」
「吸血鬼よ、あの中のヴァンパイアとヴァンプ達の事なのよ!」
「ああ、アイツ等か」
『それって夜勤担当の子達の事なのよね?』
『ふむ、そこの鍋の具以外、とゆー事なのだな、それで?』
まあそうなんだけど言い方がな……
「う、うん…… ねえ、あの子達の事、何て聞いてる?」
む? 話すと言ってからいきなり質問か…… ビジネス上あまり褒められた手法とは言い難いがまあ良いか、スリーマンセルは気にせず答える様だ。
「何ってアレだろ、死なないらしくて食い物は生き物の血だろ、後、バアルの配下でハタンガを目指しているとか言っていたけどなぁ」
『うむ、つまり現代ではレイブやガトの兄、シパイが居るサリトまで連れて行って欲しいと願っていたのだ』
『そうね、自分達だけで向かうには夜勤の子達が足手纏い? だからアタシ達が帰る時に一緒に行きたいって話しだったわよ?』
「ああぁー、やっぱりそうなのねぇー」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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