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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1521.兄弟子の教え


 思えばグログロがレイブ一派に加わってからこっち二年、新たな魔獣が弟子になる事も無かったのだ。
 つまり一番下の弟子、末弟だった訳だ。

 そう考えれば先程までの大人びた話し方も、少しでも成長した姿を見せて認められたい、そんな精一杯の背伸びだったのかもしれない、可愛らしいじゃないかっ! クズリだけど。

 嬉しそうに伝言を話し始めるグログロに、横に並んでズタ袋を広げるシュカーラは後ろ手でOKサインを作って掲げている。
 その先ではレイブとギレスラが無言のままで揃った最敬礼を返していた、罪作りな奴等だ、全く。

 最初からグログロが言っていた通り、ラマスからの伝言は『馬鹿』についての注意と対応策などの進言であった。

 要点は大まかに五点だ。

 一つは既にこちらでも把握していた感染に対する注意である。
 『馬鹿』状態の依り代から感染するスキルは精度的にかなり劣化しているらしく、無駄な拡散を避ける為に隔離する、まあこちらでも実行中の内容であった。

 二つ目は『馬鹿』かどうかを判別する為のオーラについてであった。
 魔術師や魔獣は他者の魔力を光や色、波動等で視認することが出来る。
 レイブやラマス、弟子達が色付きのオーラ持ち、つまり『役立たず』だと他の魔術師や魔獣から呼ばれる所以もこの力がある故だ。

 余談だがドラゴンにはこんな能力は無い。
 ニンゲンやケモノより優れた五感こそ持ってはいる物の、魔力の感知系の力は皆無だったりする。

『恐らく自前の強大な魔力が邪魔をしてしまっているのだろう、ガハハハ』

とは自慢タラタラ丸出しのエンペラの自説だが、当たらずとも遠からず、そんな感じだと思って頂きたい。

 ラマスを始めとするレイブ達の優秀な弟子達は、このオーラの変調具合から『馬鹿』状態の継続中と完治を見抜く術を見付けていたらしい。

『オーラの色は無色でも色付きでも一つだけでち、良ーく見ると『馬鹿』のオーラは二つの色が混ざって見えるのでちよ? ほら、こっちは銀色ひとつでちけど、あっちの犬と猫は透明なオーラに赤と青が混ざっているでちよ、見えるでち?』

「いや、私は未熟者でして…… まだオーラがどういった物かも判らないのです、すみません師兄」

『っ! ううん、ううんっ! 慌てる事無いでちよ、ゆっくり憶えれば良いのでち!』

 ようやく出来た待望の弟弟子だ、中々優しい兄弟子振りじゃないか。
 因みに師匠の魔術師は、今更ながら目を細めてミロブロを眺めてハッとした表情を浮かべ、隣で何かを聞き続けていたドラゴン師匠に何度も頷いて見せたりしていた。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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