【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1475.光り輝くスキル
スリーマンセル最強はペトラであった。
その事を妬んだりする事も無く、何だったら嬉しそうな兄達だ。
愉快そうなやり取りのムードのままで問い掛けたレイブにシドは呆れ果てた表情を浮かべて返す。
「はーっ? 何を聞いていたんだい? 『残り物にも二分の魂、善悪坊主のぎりぎり喰える、限界突破のドキドキ365選』ってちゃんとあったじゃないか!」
「え、そうでした?」
『『有り物に一手間加えてご馳走レシピ、善悪和尚の節約グルメごきげん365選』よ、全然違うわ』
「実際、実験台みたいに食べさせられた者の忌憚無き感想だよ! 作りながら言うんだよ? 『やっばいな完全に腐ってぇ、ま、生姜か山葵で誤魔化せるかな? どうせあのデブなら気が付かないでござろ、じゃアガリアレプト試しに死なないか食べてみて、でござる♪ ほらほら早くっ!』とか平気な顔でっ! ちきしょー! ふぅふぅ、とにかく有ったじゃないか、善悪のスキルがぁっ!」
殴られて砕け散っても怒らなかったシドが切れた、それもマジ切れだった。
余程、実験台としての思い出が濃密で充実した役目だった事が偲ばれる、さぞかし大変だったのだろう。
「そっか、『草でも土でも喰えれば良いだろ、何とか坊主のテキトー飯極限365選』が……」
『『有り物に一手間加えてご馳走レシピ、善悪和尚の節約グルメごきげん365選』ね』
「君も大概だねー」
「え、でもギレスラは?」
「そっちにも有っただろう? ほら、『無限捕食』ってやつ、アレってコユキのユニークスキルなんだよー」
『あっ! 最近急に腹ペコキャラになったヤツってぇ』
「そう間違いなくそれだねー、コユキ自身も良く言っていたよ、飢える~ひもじい~ってねー、あはは」
いやギレスラはそこまで露骨な賎しさじゃないだろ? 多分だが。
『確かに最近ひもじくてひもじくて夜中なんか人知れず夜泣きを繰り返していたのだ』
あらら。
『なるほどだわ、光ってる感じのヤツが大事なスキルなんだわ、きっと!』
「だねー、それで当ってるんじゃなーい、多分だけどー」
ペトラの入手した『鑑定』の使い方が大分理解出来た感じだ、良かった。
だと言うのにレイブは不信そうな顔を浮かべて疑問を呈する。
「あれ、じゃあ俺の所で出て来た『口八丁』ってのは何なんだろ? 善悪さん? コユキさん? どちらのスキルだったのかな?」
再び腕を組んだシドが首を傾げ眉間に皺を寄せながらも即答だ。
「あーコユキも善悪も凄かったからなー、口撃って言うの? ……ん、でもコユキはどっちかって言うと『屁理屈』かなぁ? 善悪の方は『嘘も方便』、いや『嘘こそが方便』って感じだったなぁ? 若しかしたら君、レイブ君だけのユニークスキルじゃないかなぁ? その『口八丁』ってヤツはー」
「なるほど、技巧の素晴らしさが鑑定にも現れたって事か、そうか」
前向きとかオプティミズムなんかを追加しても良いかもね。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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