【2139話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2139.ブラックパンサー
「あら背骨が! エバンガ、自分で回復出来る? どう?」
『ウブブブブ…… が、回゛復゛ぅ゛~゛、ウブブブ……』
「良かったわ♪」
絶命寸前で自ら回復し命を繋いだエバンガであったが、その後も続いたヴァンプの群れが増やし続ける重量に今際を行ったり来たりする事になる。
『回゛復゛! ギャッ! が、回゛復゛! グアッ! が、回゛復゛~゛ぅ゛…… ウッギャッアァ!』
こんな具合で騒ぎ続けた結果、何とか猫、鼠、鳥が乗り終わり、いよいよ最後の霧の順番となった。
ヴラドと手下っぽいタキシードが霧と化し、空中を漂いながら棺桶へと入り続け収まり切った直後。
バキベキボキボキボキッーン!
『ギッギャアァーッ! アーアーアーアー! …………あっあっあっ、あ、あ、あぁ』
エバンガの背中がV字に折れた、もうポッキリと…… 良く見ると脇から内臓的なヤツも漏れ出ているみたいである、言うまでも無く出ちゃいけない系のヤツだろう、ピンチだ。
斜めになった首にしがみついたままでカタボラも叫ぶ。
『やっぱ駄目だったよラマス!』
ラマスは破れた腹膜っぽいヤツに掴まって落下を防ぎつつ返す。
「そうね…… エバンガぁっ! 早く治しなさーい! …………ん? ねぇカタボラ、今どんな感じ?」
脇からずり落ちそうなラマスからは見えなかったらしい…… カタボラは今更ながら思い出したかの様に翼をはためかせて正面に回り込んでからラマスに答える。
『うわぁ…… 白目だし瞳孔もすっかり開いちゃってもう回復すら出来ない感じぃ!』
「生きてはいるのね?」
『虫の息ぃっ! 今にも止まりそうぅっ!』
「そう…… 仕方ないわね…… ほぉーはっ! 『回復』ぅっ!」
絶対回復では無いピンクのオーラがエバンガを包み込む。
V字に折れていた背骨は瞬時に動画の逆再生みたいな感じで不自然に戻る、のみならず、どこか機械的な質感、はっきり言うと、皆さんの時代にどこかの国家が軍用に造っていた犬型ロボットの本体部分、あれに酷似した形状、但し巨大版に造り治されて、いや直されている様だ。
アイボでもスポットでも無く、ブラックなパンサーっぽくトランスフォームしたエバンガはと言えば、直前までの呻き声が無かったかの様に女優バリのすまし顔、所謂スン顔で直立している、こちらも不自然の極みである。
恐らくコレは『強靱治癒』、断じて普通の回復では無いし厳密には有機体なのかどうかも怪しい変化だ。
その証の一助だろう、スキル発動前の気合と同時にカタボラが再び慌て捲って距離を取っていた、多分本能的に巻き込まれる事を忌避したのだろう、流石はドラゴンといった所か?
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡