【2132話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2132.スムース
『ウチの女房、パリーグも一度は辞める手筈だったんでしょう? あ、ああ二度か! 森王就任時とレイブの兄弟やギレスラ君と組もうとした時、だよね?』
レオニード…… いつもは割と無口な癖に、こんな時に限って……
『そうよ、アタシが現れなかったらそのスリーマンセルになっていたわね、つまりスリーマンセルの誓いなんてそんな感じのフランクでライトな物だったりするのよ』
「そ、そうだったんだ……」
『っ!』
『えっ! じゃあ頼れる森王様も仲間になってくれるのかなぁ?』
『っっ!』
『ああ、我からも頼んでやるのだ』
『アタシも前世からの知り合いだからね、大丈夫よ! 任せておいて♪』
『私の息子が弟分なんだよ、私からもお願いしてみるよ』
『っっっ!』
ずんずん進む新メンバー勧誘策にエバンガは絶句したまま息をのむ。
わたわたしている内に仲間たちのキャッキャッとはしゃぐ声が気分を陰鬱な闇へと引きずり込み始めた時、一層陽気な声が場に響き渡る。
「お待たせしました兄上っ!」
『っ?』
『うわっ! あ、ああヴラドか…… ビックリするのだ、毎回毎回……』
『っっ?』
『棺桶の支度が済みましたんでこちらはいつでも出発出来ますが?』
毎度肝を冷やすのはギレスラ自身の臆病さが原因なんだけどな……
それは兎も角としてだ、ヴラドの言葉通り、先程ペトラが閉じ込められていた巨大な棺桶と同様なヤツが新たに三つ、都合四個運び出されて来ているのが目に映る、なるほどヴァンパイア達は、カーミラ、ドルドナ、ブルーカ、ヴラドの四種だからだな、納得である。
運んでいるのはヴラドと同じタキシード的な衣装に身を包んだ男女の群れだ、但しマントはやや短い、リーダーのヴラドとの差別化って所だろう、判り易さも大切なのだ。
猫、ネズミ、フィンチの姿は見えない、回復治療の直後だからだろうか? 病み上がりだしな、無理は禁物だ。
私、観察者がそんな風に色々考えている間、ヴラドに問われたギレスラはペトラと共に思案を続けている。
『しかし直、夜も更けるのだぞ? 危険だと思うのだ』
『でもヴラド達なら暗闇にも慣れてるんじゃないの? ほら、道案内とか? 先導して貰えば良くない?』
『うーむ』
「我輩でしたら喜んで請け負いますぞ」
『そうか?』
「無論でございます、お任せを、兄上♪」
『お、おう』
「ラマスもその方が嬉しいかも…… 新メンバーにも早く会ってみたいしぃ……」
『うんっ! 僕もそうっ! あー、ダダ坊さんってどんな魔獣なんだろなぁ~♪』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡