【1960話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1960.支え
突然の抱擁にまさかのパパ呼び、キトラは一切動じる事無く為すがままにされている、若しかして慣れているのかも知れない、だったら最低だっ、様子を見よう。
『フォ? どうしたのじゃ? 竜王グラムランドにも怖じぬ良いドラゴンがまるで子供の様じゃのぅ?』
ギレスラは顔を押し付けたままで返したが案の定、涙声である、しみたのか別の理由かはオーディエンスの皆さんの判断に任せるとしよう。
『我、ううん、お、オイラ、オイラ寂しかったんだよぉ! おーいおいおいおいっ! おーいおいおいおーいっ! グガァーグガグガグガ! グガグガガガガラアァーッ!』
『おお、そうかそうか♪ 大変じゃったろうに頑張ったんじゃのう、良し良し、良い子じゃ、良い子じゃのぅ~♪』
『グゥーグガガガガガアァー! ギャオギャギャギャッーッ! キシャァーキシャァーッ! ギギャギギャギヤギャッ! ギョェッギョェッギョギョギョーン!』
ギレスラはカメの頭部に取り縋って一頻り泣き続けた、泣き声が化け物じみてはいたがドラゴンではこれが普通なのだ、普段は気味悪がられるので隠してはいるが…… まあそんな事も忘れる位、必死で泣き続けたのである。
「大丈夫ですって! 俺達を刺した時と同じ様に思いっきりやれば、ねっ?」
「う、うん」(コクリ)
「相手がやれってんだからっ! 男になるチャンスなんだからっ!」
「男に…… そうだな、俺が男に」(コクコク)
「一丁やってやりましょう我が君」
「なに、済んでみれば他愛ない事ですから」
「お、おうっ!」(キッ)
「その意気です」
「頑張って」
「フンスッ!」(メラァッ)
ミロンとブロルは思案の末、あっち系の励まし方を選んだらしい。
レイブも男とやらになる為に燃えている様だ、良かった。
やる気が少し過剰気味なのか、ゼムガレの刀身に舌を這わせる姿は多少野蛮だが、まあご愛嬌の一種だと思う事にしよう。
人型にシェイプシフトしたゴツイ二人を左右に引き連れて、強大なオサガメキトラに向けて堂々と発した声は案の定オラつき捲っている。
「おぅ長老待たせちまったなぁ、今からてめーの望み通りハスってやんよ! 覚悟は出来てんだろうなぁ、おらっ」
チンピラかよ。
対するキトラは大物らしく一切動じぬ受け答えだ。
『おぉ殺ってくれるか! んじゃ一つ頼むわい』
こっちはお灸か肩叩きでも頼んでいる感じである。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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