【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1280.古代の英傑達
憮然とする兄達に代わってムカつくヘビ面に先を促したのはぺトラである。
『今日あの建物の中で金属板、アーティファクトを光らせていたのが魔石なのは理解しているわよ、それよりジロー様とユイ様が残した充填方を教えてくれない? 偉大で賢かったんでしょ? 是非教えてちょうだいよ!』
うん、この手の相手にはそれ位謙った方が正解だろうね。
「良いでしょう! 元々魔石とは魔力に侵されたニンゲンや獣、爬虫類がその力に抗えなかった証、魔力に蹂躙され死に至った証拠に他ならなかったのです! 遥か昔、ニンゲンが石化を始め、獣が理性無きモンスターとして駆逐の対象とされ、爬虫類以前の種がドラゴンへと変貌を始めた頃、急激な変化に耐えられなかった被害者の体内から見つけ出されたのが魔石だったと言われているのです、その当時は何の使い道も無い忌むべき石、そう呼ばれていたそうなのですよ」
「へー」
「当時の世界の権力者はこの正体不明の事態に対処する為に手段を講じたそうでしてね、各界の最高の知恵者、古代の英知を持つ賢者達が集められこの謎を解く為のチームを結成させたのだそうです」
『ふむ、まあ自然そうなるだろうな』
「ええ、東の果ての島に建つ、神殿に召集された賢者達のチーム名は『聖女と愉快な仲間たち』と名付けられ指揮を取っていたのは当時の真なる聖女コユキと聖魔騎士ゼンアクのお二人だったのですよ」
『え、それってアスタさんが言っていた……』
「このお二人は当時のニンゲンには稀有な存在だったそうです、なんと、揃って体内に神を宿して居られた、つまり亜神だった、そうなのです」
「『『…………』』」
今現在、神であり魔神でもあるアスタロトを内包しているスリーマンセルと神自身のバッタは無言のままでシュカーラの話に耳を傾ける事にした。
それから暫らくの間、亜神でありながら優れた科学者でもあったコユキさんとゼンアクさんの立派過ぎる説話を語った後、当時最高の頭脳を持っていたミツカゲさんの超越し捲った知恵によって『魔石』がエネルギーとして利用出来る事が判明するまでの悪戦苦闘、努力と根性、執念に溢れた偉業についても長々と説明を続けたシュカーラは、漸く話の仕上げに掛かったのである。
「リーダーのお二人を失ったミツカゲさんは残りの研究を自分より更に優れた一人息子に託されたのです、それが我等アイユの里の始祖、ナガチカ様だったのです」
胸を張り反らすシュカーラの目からは感動の涙が溢れて流れた。
にしても、ここまでの大活劇に登場した名前には聞き覚えがあり過ぎるな。
まあ、実際の知り合いたちに比べると随分賢いし立派なニンゲンだったらしいから偶然の一致だと思う事にしておこう、そうしよう。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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