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【2163話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~

2163.ペトラズアイ

 既に夕暮れも逢魔を迎え大変薄暗い中、豚で猪で言う程目は良くない筈のペトラが自信満々で続く、何故だ?

『皆だったらあそこ、神殿とやらの入り口横で並んでちんちんかいてるじゃない! ははっ! クルン=ウラフ、竜王の里、どっちの力自慢も形無しねー、誰も勝てなかったのね、野ウサギ如きに! 見てご覧なさいっ! 揃って敗者の惨めな顔をしているじゃないっ! 野ウサギ以下なのよっ!』

『叔母さん、茶色の閃光っすよ』

『茶色の閃光以下なのよっ! オーホホホホっ!』

 なるほど、何故か良く見えている様だな。
 鮮明なだけでなく、各々の実力の差まで良く見えているらしいペトラにミロブロ及びレオニードが教えを乞う声は枚挙をいとわない。

「ダソス・ダロス様も無事なんですか!」

「ウチの家族、それにマッチ様やステナ達はっ! どうですかっ?」

『もしかしてあそこでぶっ倒れているのって…… ルッカじゃないよね? ほら、あのデカイの…… ドラゴンっぽいんだけど……』

 ペトラは簡潔に答える。

『ダダ坊は鼻血まみれで座っているし獣人達もその後ろで反省一入ひとしおみたい、んで、その隣で項垂うなだれているのがグラム・ランドとヴァミス、それに竜王の里屈指の大型ドラゴン達みたいよ! ガトちゃんと巨大ロボのタロースもその横で己の無力に打ちひしがれている最中だから心配しなくて大丈夫よ!』

 お、おう、ソレ本当に心配しなくて大丈夫なのか?
 私、観察者と同じ懸念を感じたのか、まともなメンバーが黙り込んで視線を交わし合う中、パダンパも遅ればせながら声を上げる。

『ガト様じゃないんすか? じゃあ今戦ってる小さいニンゲンっぽいのは誰です? やっぱハンペラっすか?』

『えっ! えーっとぉ…… ぎ、ギレスラお兄ちゃん?』

『む? ああ、あれか、おっ! あ、あれはっ!』

 なーんだ、ギレスラが見てペトラに教えていただけだったんだなぁ、既に何度もご紹介の通り、ドラゴンは種の頂点、いや頂点近くに君臨すべく作り出された新種族、なのだ、そこらのニィャーンやクゥーンとは段違いの感覚器官を持っているのである。

 良かった、デカイとは言え只の猪であるペトラが全てを俯瞰ふかんしていた理由は明らかになった、全ての謎はツルリと流れて消え去ったのである、はぁ~スッキリ。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

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