【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1396.ガトの仕切り
着席してからもう随分経つのに無言のままだったレイブに御奉行様、いいや、その位置に座したガトが声を掛ける。
「ねえレイブ、アンタずっとソレ見てばかりだけどさ…… 何か判ったワケ?」
レイブは視線を金属板から移してはっきりとした意思の込められた声で答える。
「ああ! 良く判った! つもりだ!」
ほう、意外と言えば意外、俄然謎解きへの期待が高まっちゃうね。
「そうなの? それで? 何が判ったって言うのよ」
レイブの胸は反り返っている。
「ああ、結局何にも判らない、それだけは間違い無く理解できたぞ!」
何だよ……
「ああ、やっぱり、ね…… はぁ」
ガトの溜息は思ったより浅い、多分予測済みだったのだろう。
馬鹿を見る目付きを浮かべる獣人達の中から、意外な人物がフォローの声を上げる。
先程までレイブにいびられていた張本人、シュカーラだ。
「まあ大智は愚の如しとか言いますからね、あっこれは逆か? なはは! ですが、己の愚かさを知る事無く真実の賢には至らないそうですし、何でしたっけ、愚智の賢? でしたっけ? なはははは」
フォローでは無かった様だ。
ガトは気を取り直した様な口調で続く。
「でも静かにしていてくれたお蔭でキャス・パダンパから大体の経緯が聞けたのは良かったわね、問題になりそうなのは『再生雨』を受けて湧いて出てきた変なバイコーン達よね…… ここじゃそれが普通な訳じゃないでしょ?」
「勿論ですよガト様! なにしろ『再生雨』は毎夕の事ですからね、そんなモンスターが出てきた事なんぞ一度もありません」
ガトのカップに果実水を注ぎながら、いつの間にかちゃっかり様付けで答えたシュカーラの言葉に頷きで同意を示す獣人のリーダー達の中で、里長の黒熊獣人だけは厳しい表情を浮かべながら腕を組んだままだった。
「どうしたの? 何か思い当たるとか?」
目聡く語り掛けたガトでは無く、彼はレイブに顔を向けて質問をする。
「その…… バイコーン共ですが…… まるで死んでいた様だったんですよね?」
「ああ、内臓を半分溢してたり体の大部分が朽ち掛けてたりな、他のも無表情でどこかしら欠損していたぞ、後、体温が冷たかったな、本当に死体みたいだった、でも、動いてるんだなコレが」
「そう、ですか……」
「何よ、言ってみて」
「ええ、実は――――」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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