【1952話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1952.神話の正体
そんな圧倒的な実力集団の本拠を訪ねるにあたり、全ての竜の親たる両者、フイギユアとユウキアキラは絶対者である最高位の存在に尋ねたそうだ。
「どう思われるのか? 君臨せし者よ! 新たに誕生したこれらのドラゴンをどう導けば良いのだろうか?」
絶対者の一方、超特大あんこ型横綱と呼ばれていた女神は答えたそうだ。
「新たな命の芽吹き…… 未来に魔を齎したければ栄養のみを与えよ! 知恵ある者の友としたいのならば土を食わせるが良い!」
澱み無い言葉、最早、神託レベルの断言にドラゴンの両親は更なる問いを投げ掛けたと伝えられているそうだ。
曰く、
「我々は共に歩く者を欲しているのですっ、大いなる母神よっ! どうかお教えくださいっ! 新たに生まれたこの命、我等同様神に至るにはどの様にすれば良いのでしょうかっ!」
超特大あんこ型横綱は快く答えてくれたらしい。
「それを望むのであれば穀類と二枚貝の身、それのみを与えよ! 求めよっ、さらば啓かれんっ!」
だ、そうだ。
ここら辺の話は多少前後して伝えられている様だ。
以前ご紹介した観察では超特大あんこ…… コユキは教えた訳では無い。
結城氏と吹木悠亜が適当に与えていた餌の結果から偉そうに分析しただけである。
得てして伝説なんてこんな感じだったりするのだが、当然グラムランドが知るところでは無い。
涙ながらに話された創世記っぽい言い伝えは続いた。
こうして原初のドラゴンに対する育成方法の知識を得た二柱に対して、超特大あんこ型横綱と共に聖域を統べるもう一方の絶対者、最高善であり目的と中庸を司る男神は、ドラゴンの理想として追求するべき神、竜神ヒュドラを世界に顕現せしめたのだと言う。
アリストテレス的に考えれば最高善=幸福、理想として求める目的が善、中庸に対する極端を悪だから、ここはあの因業坊主の事に違い無い。
まあ確かにあの辺りのタイミングでヒュドラを依り代に移したから出鱈目では無い、無いが実際に交流していた身からすると、あんなのが随分高尚な感じで伝わっているんだな、なんて思ってしまう。
神話あるあると言えば、まあありがちな事だ。
グラムランドは姿勢を正して説明の仕上げに入る。
『そして絶対者の男神様は我等ドラゴンの父、ユウキアキラ様と大母神フイギユア様にお言いになられた…… 依り代は赤、赤一択でござるよ、と……』
「え、それだけ?」
『うむ、我もジグエラから聞いた事があるのだ! しかし何度聞いても良い話なのだ……』
『であるな!』
「そうか?」
なんのバフかドラゴンは絶賛、人間であるレイブも納得しちゃった依り代は赤理論、まあ、あいつって哲学的に聞こえるけど只の名前、なんだよな?
特にファーストネームの善と悪はそれ程深くない様な? 光と影とか清濁とかさ? ああ、昼夜とか長短とかモロだよね?
何かそれっぽい逆な漢字を並べただけ、そこはかとない安易さを感じてしまうのだが? あの一族だし。
赤は赤で、きっとゲームの○○大戦とかの赤いドラゴン辺りに影響されていただけの気紛れなんだとは思う、多分フィギュアも持っていたのでは? うーん、後世哀れなり、だなこりゃ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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