【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1746.彼等の倫理観
「あと古屋根の大男メクの魔核で悪魔になったのが今のタロースね」
「お、おうアイツか…… じゃあ魔界に戻るタイミングは魔核のままだったのかぁ」
「えっ、何でよ? ちゃんと依り代と合体させたわよ! 数も丁度良かったし」
「いや足り無いじゃん! さっきの話に出なかった奴なのか? 誰だよ?」
ガトはキョトンとした顔で答えたが、こんな表情をしている時の見てくれだけは途轍もなく可憐だ、中身おっさんだなんて信じられない。
「いたじゃない、錫のお人形、カーミラのお古のヤツよ」
「え、アレ、かよ」
あー、金属繋がりかー、あんなに小さなおもちゃから随分デカくなったもんだなぁ、きっと何度も代替わりを繰り返して来たんだろうなー、若しかしたら皆さんの時代辺りでは横浜やお台場、福岡とかのモビルスーツとかパクっていたかも知れないなー、無くは無い、なにせ悪の手下だからね。
「長い時間を掛けてね…… 人間が落とした銅貨とか拾って食べ続けてさ…… たまには銀貨や金貨も拾えてたみたいなんだけどね」
育ったのかよ! やっぱり地道な努力って大事なんだな。
それにその配合率だと赤銅っぽい合金だから…… そう言やコユキ達と戦った時点ではそんな感じだったな、今はすっかり鉄人ぽいけど。
「そうか、人が廃棄した物の拾い食いだけでな」
言い方……
「でも一度ちっちゃくなっちゃってさ、スプラタ・マンユのパズスって魔王にやられちゃったのよね」
ああ、あったね。
「そうか…… でも諦めずに又あんなに大きく戻ったんだな…… 大した物じゃないか」
「負けた事より小さくなったのが随分口惜しかったみたいでね…… その事から暫くは鉄でもステンレスでも金属なら何でも食べていたわね、結構早く元のサイズに戻ったのよ」
『そう、案外苦労してるのね』
『しかし好き嫌いが無いのは良い事なのだ』
まあね。
「本当に色々食べてたわね…… 確かガードレールとかマンホールの蓋だとか、あっ、あと公園の蛇口や人気が無い橋の名板とか使われていない電線とか言っていたわね」
あ…… そうか、アイツが犯人だったのか。
まあ悪の一味だ、仕方あるまい。
一頻り関係無い話を愉快に交わした後、ガトは、芝居か? そう疑いたくなるほど明確な苦悩顔を表情に貼り付けて弱々しさ満点の声音で言う。
「話した通りあのヴァンプ達はアタシをバアルだと思ってるのよ…… どうすれば良いと思う?」
「ああ、そー言えばアイツ等の事だったな? 思ったより面白くてすっかり忘れてたぜ、ハハハ」
仮にそうでもはっきり言うなよレイブ。
『どうすればも何も正直に言って謝るしか無いんじゃないの? ガトちゃん?』
「う、うん、それはそうなんだけどね」
『ちゃんと事情を話して理解して貰うしかないであろう? 何も意図的に騙した訳では無いのだ、丁寧に話せばアイツ等だって判ると思うのだが?』
「もう一度今の話を…… 面倒だわ……」
そっち? まあ結構な尺あったからな、気持ちは判るけどな……
だがしかし、元を正せば百パー自業自得だからな、彼等の誤解を解かないで放置するとか、人として有り得ないだろうし、悪魔や巨人だとしても同様だろう、そんな奴はクズだ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
Copyright(C)2019-KEY-STU
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡