【2293】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2293.カテゴリーチェンジ
――――いや、同じ綱とは言え……
チラリとハーレム状態ではしゃいでいるレイブに目をやるペジオ。
――――筋肉質で均整がとれた体格、だな…… 脂肪の類は見当たらないな、これならぁ……
レイブは筋肉質だ、ペジオはコユキに植え付けられた呪い的な錯綜で脂肪より筋肉のが御し易いと思い込んでいるらしい、罪深い女だなコユキ。
改めて、皆さんの時代の尺度で言えばレイブは百九十センチを超えるユニコーンサイズの大男だ。
その肉体は成長期に日々課せられ続けた重労働によって完璧な仕上がり具合を維持し続けている。
これはしすさん経由で垣間見た極東、日本での暴飲暴食でも変わらなかった様で、彼の地で十六年の力士生活を経た現在でも見事なムキムキマッチョ状態である。
恐らく基礎代謝が物凄いのだろう、つまり、需要に対して供給が不足していた、のである、ちゃんこでも。
マッチョとは言え極端な隆起や発達し過ぎ肥大した筋肉のメリハリは見られない、皆さんが良く知る感じで言えばメンズフィジークっぽい感じ、サーフパンツを着用する海が似合う系の肉体美だ。
――――アジリティ重視っぽい体型だよな…… 面白いっ!
ウサギのペジオは言うまでもなくアジリティ特化、所謂、極敏タイプである。
しかも幸福寺では理不尽極まるシゴキだけでなく、医学、生理学、物理学なんかを無理やり叩き込まれたガリ勉君の側面も併せ持っているのである。
って事で、単純な素早さとか器用さ、言い換えれば回避とか命中率とかだけでなく、避けるまでもなく僅かに急所を外して受けるノンダメージな奴、所謂、miss! や、逆に相手の急所とか秘孔を的確に狙い打つ奴、つまり、Critical Hit! の使い手だったりもするのだ。
同種のステータスに偏った見た目のレイブには組みし易さしか感じられなかったのも道理である。
――――メンズフィジークなら負けるもんか! ビーチの主役は僕の物だっ! ん? 何だ?
勝利を確信して足を踏み出し掛けたペジオは不思議な光景に動きを止めレイブの一挙手一投足に注目する事となる。
毒々しい蛇人間、四桐鯛男によって、半裸の大女と下品なピンク髪の小娘を引き剥がされたレイブは、下唇を突き出しながら見るからにガッカリしつつその場で四股を踏み始めている。
――――ば、馬鹿なっ! あの様は、ま、まるでクラッシックフィジーク? じゃないか…… そ、そんな……
四股を踏む度に盛り上がり肥大化していくレイブの筋肉、変化はそれだけに留まらず、驚愕するペジオの目の前で更にパンプアップを続けるレイブはあっと言う間にゴリゴリマッチョのボディビルダー並へと姿を変えていく。
「師匠、準備はオケイです」
「応っ! どすこいっ!」
――――この上まだ何かあるのか? あっ! あれは! まさか……
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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