見出し画像

【2260】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~

2260.ちゃんとの尺度

 未だ誇らしげにしているウサギに豚が問い掛ける、豚はペトラだ。

『で? 何で依り代を取り出せないのよ?』

 この言葉にペジオは馬鹿を見る目と溜息で答える。

「はぁ~、賢いとは言えやっぱり豚は豚だなぁ…… そんなんじゃハムにされるぞ豚、燻製されて」

 それはお前も同じだろ? ※ウサギ肉ラパンの燻製は大変美味しいと大人気です

 足りない言葉を補足するのはレイブである。

「人間の部分をオフしたから聖戦士の能力が失われたんだな」

「大正解です! 流石は縦綱!」

 続いたのはつい先程まで舟を漕いでマロ辺りをごっそり聞き逃していたラマスの声だ。

「え、だったらパラメーター? ってのを戻せば良いんじゃない?」

「お前…… 話、聞いてたのか?」

「う、うん、大体は、ね」 ※大体=八割位です

「吸収した聖女や聖戦士の個別能力、それに元々持っていた『異種混淆キメラ』も使えなくなったんだろ、違うか?」

「仰る通り! 縦綱っ、食い込んでますねっ!」

 何だそれ? 冴えてますね的な奴かな? 
 ここで話に参加したのはガト、因みに彼女は王からサブちゃん位までウトウトしていたのだ。

「世界中の聖女と聖戦士…… そ、その全ての能力が消失したって事?」

「そー言ってるだろ大女! 何だよ、デカイのは図体だけで頭の中は空っぽなのかお前?」

「っ! でもそれって…… こんなウサギ一匹の為に…… 悠久から研鑽され続けてきた技術が……」

「馬鹿っ! そもそも僕がいなかったらもっと早く失われる技術がほとんどだったんだぞっ? ちゃんと聞いていたら判るだろうがっ!」

「ち、ちゃんと、き、聞いてたわよ!」 ※ちゃんと=五割程です

「あ、アァシはニンゲンだしぃっ! はっ! ここはドコ?」 ※このエテ公は十割寝ていましたね、まだ寝起きっぽいし……

 ハンペラの寝言にも確たる反応を示せない一同女性陣、レイブ以外の男共はとっくに白河夜船、良い気な物だ。

 ここに来てペジオの天敵、ペトラが終結間際の座談会、ってか夜伽話的なお話し会に一石を投じる。

『ちょっと待って! 人間部分が欠損したのになんでウサギそんなに強いのよっ? おっかしいーじゃないっ! 食物連鎖最下層なんでしょ? ウサギってぇっ!』

 うん、判る、判るんだけどもそーゆー先入観が人種差別とかに繋がった過去もあるんだよなぁ……
 ペジオの視線は馬鹿を見るを通り過ぎて軽蔑その物まで濁りを増している。

「は? スキルとか無くても数千年間ずっと鍛え続けているんだぞ? さぼらずにちゃんとやってれば誰でも、山を砕き海を穿ち天を割る、それ位にはなるんじゃないか? 普通」
 
『え? は? す、数千年? ……って、アンタ、マジ?』

「当たり前だろ! 善悪おじさん、コユキおばさんと約束したんだからなっ!」

『そ、そう…… なんだ……』

 意外にも飽くなき努力だけでここまで辿り着いたらしいペジオの正体が明らかになった。
 改めて考えてみると言葉遣いで大損してはいるが、根はケタ違いに真面目なんだよな、コイツ……



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。


いいなと思ったら応援しよう!

KEY-STU|小説|イラスト|フォロバ100 励みになります (*๓´╰╯`๓)♡

この記事が参加している募集