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【1851話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1851.議論


『こ、これはっ?』

――――体の内側から溢れるこの力は一体何だ…… 取り込んだ過剰な魔力に抗うだけがグルグルの効果では無かった? そーゆー事なのか?

『グルグルは本来自分自身の内包した魔力を制御する技なのよ』

『え、あ、なるほど』

――――しかし、だとしても外部からの魔力と元々保有している魔力で同じ効果が得られるなんて…… それではまるで両者に違いが無い? いやいや、凶悪なモンスターの魔力と我々魔獣やドラゴン、ニンゲンの正義側の魔力が同じだなんて! そんな馬鹿なっ!

『魔力とは生命力、食料や薪や鉱物、空気や大地にも流れる星の根幹を成す物なのよ? つまり本質的には全て同一、それに正義も悪も立場によって変わる酷く不確かな概念じゃない?』

『おっ? あ、ああ、そうなんだ』

――――そうだったのか…… ん? だとしたら魔力によって石化したり鱗の肥大が起こるのは何故だ? 我々魔獣なんか爆死するんだぞ? あ、でも食い物なんかも食べ過ぎると病気になったりするか…… それと同じかなぁ……

『大昔は生活習慣病、そんな風に大仰に呼んでいたけどね、要はキャパシティオーバー、許容量を超越した生命力は停滞した場所の組織を破壊したり本来の活動を阻害し飽和状態に陥る、外面的には機能を失った腫瘍の様に凝り固まる、つまり石化の初期状態の事なのよ…… 過ぎたるは及ばざるが如し、覆水盆にかえらず、薬も過ぎれば毒となり、愛多ければ憎しみ至る、って事よね』

『む、むーん』

――――結構難しい話になって来たが…… 要約すると我々が有益だと思っているスキルや魔法、その根源たる魔力と、忌むべき厄災の原因が同じ、だと? ふーむ…… 今日、自らの身で経験しなかったらにわかに信じられない事ではあるがぁ…… うんっ、そこは理解したっ、としてぇー、その二種の魔力をバイパスせしめるグルグル? これって凄いよね? ね?

『まあね…… でも魔力を自分自身の生命と無関係だなんて傲慢カマしたのはニンゲンをはじめとした知恵? 分別? まあ自我みたいな物を確立したと思い込んでしまった愚か者だけの事なのよ? それ以外のほとんどの謙虚な生き物、無機物や自然現象や物理現象だって与えられた能力を惜しまずにそれぞれの役目に殉じているんだからさぁ』

『えぇっ!』

――――傲慢? 知恵ある愚か者? それって我々魔獣とかも? だよね? そうなの?

『無論よ! 知性、考える力ってね、アレって割と恐ろしい物なのよ?』

『そうなの?』



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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