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【1878話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1878.何?


 まあそんな感じで有益なスキルを手に入れるすべは限られている、特に完成度が高い物は高確率で幸運に縋るしか無い訳なのだ。
 とくれば、力を欲する俗物が頼るべきは『同化』しくはそれに準じる手段、つまり感染となる。

 並外れた執念、又は偶然の出会いとか悪魔側の気紛れなんかでスキルを手に入れた者は超人、仙人、預言者や予言者、天才や英雄として憧憬しょうけいや尊崇をその身に受ける。
 んで、彼等に続かんとする弟子達は必死に鍛え上げた精神と肉体で師の技を継ぐ、こんな具合になる。

 尻ツノ様の弟子は全て同じくいびつな角が生えている、その理由である。
 我が流派の始祖であろうが武林の開祖だろうが同じ、つまり尻ツノ様システムによって技を継承しているのだ。

 武芸のみならず、学問、技能、処世術から話芸、帝王学まで、ありとあらゆる技術や知識、哲学に至る全ての能力は模倣と鍛錬、そして習熟によって継承され、感染を繰り返す事で更なる発展を成し遂げてきた。
 言うまでも無く、生活習慣や食習慣も例外では無く文化自体が感染の賜物、その最たる例が言語、コミュニケーション手段では無いだろうか。

 地域や国家、種族の壁でくっきりと区別されている手段、それが言語である。
 スキルの継承、それによってもたらされる最大の副次効果がこのコミュニケーション能力の爆発的な順応性なのだ。

 悪魔の依り代や眷族と成り得た存在はすべからく、あらゆる生物と交信可能になる。
 ナッキ達魚類が昆虫と会話可能になった件でご紹介したのは勿論、コユキのグローバルさや善悪の怪しい英会話なんかもその恩恵故だったりもしたのである。
 言い換えればスキル持ちは全部の言葉が理解出来る、改めて言葉にすると馬鹿みたいなご都合主義みたいだが、これが真実なのだ。

『クフフフ、迷いに嘆く純朴なる者よ、貴様は力を欲するか?』

『What?(何?)』

これはまだ良い、皆さんの時代では世界標準語だからね。

『quoi?(何?)』

『무엇?(何?)』

『nini?(何?)』

 まあまあ良しとして問題無いだろう、同じ種族(人間)の言葉だ、許容範囲だろう。

 だが、

『ウキッ?(何?)』

だとか、

『ワフッ?(何?)』

だとか、

『ニャニ?(何?)』

だとか?

『ピチッ?(???)』

『ケロ?(???)』

『ジワッ?(???)』

『キリキリキリ(???)』

『すいっちょんすいっちょんすーいっちょんっ?(???????????)』

とかになるともう何が何やら訳が判らない方がほとんどなのでは無かろうか?

 一定レベル以上のスキルを使用可能になると、この言葉の壁がガラガラと音を立てて崩れ落ちるのである。
 これは魔法的なスキルに限らず全てのスキルで共通なのだ。
 …………そうっ! 各界で大活躍のあの人やあのユニコーンやあのファンタジスタ、彼等が世界中で受け入れられている理由、マルチリンガルの秘密はこれ、つまり努力や賢さでは無くて、本業の一芸に秀でたスキルにまで昇華させた結果だったのだ。 ※極々稀に例外として努力の場合もあります

 逆説的に言えば、言葉の壁で挫折した、とか言う場合、その技は未だスキルと呼べる域には達していない、とも言える訳だ、一つの指針にしてみたら如何だろうか?



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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