【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1779.ディグ・ダグ
傷付き朽ちた肉体を離れた魂は、既に何度と無く御紹介した通り、ブラフマンとして残った生命に吸収されるか、自身が生き残る為に新たな種として進化のチャレンジを始めたのだが、如何せん、残された生命の数も産まれ来る個体数も絶対的に足りない訳だ。
ここで大量の命の受け皿となり得たのが件の悪魔、命に柔軟性を持つ飛来神達、そして地球産まれでありながらその限界を超えた存在、英雄や傑物、偉人達である。
彼等は滅茶苦茶頑張って命を受け入れ続けた、が、全然足りない…… なにせ全生命の九割方が幾度も死んでいるのだ、繰り返そう全然足りない、全っ然っ!
仕方なく余ってしまった魂は元々の自分の体に縋るしかなく、完全に朽ちた炭素ベースの体は時間と土圧、様々な条件のお蔭で石油や石炭、宝石類に姿を変える事となる。
アートマンが宿った輝石なんかがパワーストーンとか呼ばれるのはこの為、単純に中身の能力、スキルなんかに頼った効果であり確実性は皆無、色や透明度、ましてやカットなんかは後付、全くの無意味なのだ。
まあ夢を見るのは素敵な事ではあるし、綺麗な物は綺麗なのだ、それは良いだろう。
問題はアートマンでは無くてブラフマン候補だった数多の命の方である。
石油や石炭、若しくは可燃性ガスだと言えば皆さんであれば既にピンと来ている事だろう。
魂があるのは人間や動物だけではない。
植物や菌類、それ以前の生命体全てに魂があるのだ。
鉱床や鉱脈と呼ばれる集積地はそんな行き場を失った魂が身を寄せ合った場所、つまり霊安地なのである。
当然、魔力は濃密だ、故に可燃性も高く燃料効率の良さから皆さんの時代では大切なエネルギー源になっている、これは常識だった筈だ。
あれ、魂が浸み込んだ体の成れの果て、ですからね?
まあ、魂をブラフマンへと解放する、葬儀みたいな行為ととればあながち悪手とも言い切れないからここでは良しとしよう。
問題はこのシベリア全体を支配していた国家、そう、露助だ。
先程は彼らに対するプロパガンダを例に出し、ヒボーチューショー、とか言ってしまったが掌を返そう、あいつら最悪、なのである。
まあ彼らだけでは無く世界中どこもかしこも掘った者勝ち、それ掘れやれ掘れ、売れ売れ売れ売れ、ひゃっほう金持ちだぁ! なのだが、アイツ等は加減を知らないのだ。
雪と氷に包まれる期間が長く、なまじ堆積物が少なかった事で比較的簡単に手に入れたのだ、地下資源と呼ばれる金のなる木を。
西シベリアを堀り捲った彼等は思った、
「こりゃたまらん、もっと掘ろうぜ」
と。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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