【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1683.名案
言葉を選んでいるのだろう、額に手を当てて天を仰いでいるハスドルバルに代わって言葉を発したのは他ならぬバアルである。
「禁忌破りの呪いで病原菌並みの化け物になった少女と骨の従者達を現世で自由にさせる訳にはいかないね」
「至極当然、尤もでございます」
「我が君、では一体どうすれば?」
親父は無視だね。
この親子の関係性には慣れているのだろう、バアルも一切気に掛ける事無く話を続ける。
「まあ揃って魔界に移すのが妥当だろうね、ほらっ、ニブルヘイムの端の方だったらさ、空いてる場所、ってか不毛な荒野が幾らでもあるじゃないかぁ、あの辺で数百年もダラダラしてれば良いんじゃない? どうかな?」
「どうなのだっ、倅よっ! 早く答えよっ!」
もうこの親父いなくても良いんじゃない?
相変わらず親父を必要以上には気に掛けないハスドルバルは男前な顔を知的な思案で塗り上げて返す、親父は消極的無視となる。
「そうですね…… 我が君が仰る通り、あの辺りの魔素濃度であれば百年も過ぎれば魔核が出来るかも知れませんね…… なるほどっ! さすればこのモンスター娘、略すとすればモンムスも悪魔へと昇華、無事呪いから解放される…… と…… 流石は我が君の叡智でございますっ!」
「だ、そうです」
「うん、それにあの辺りだったら自然発生的なクラックとかも多いだろ? この骨達位の位階ならそこから獣とか狩に行けるんじゃないかと僕、いや妾は考えた、そーゆー訳さっ! どう? 名案なんじゃ無い?」
「何から何まで一部始終、完っ璧! 完全無欠で至高究極、無疵っ、極限、美麗にお見事ですっ! 流石は我が君っ! 神の中の神っ! その鋭敏なる悟性から紡がれる数々の聡明に傑るご分別っ! 震える程の叡智の高みっ! ああ、このハミルカル、只々、恐れ入るばかりでございまっす! 正に万物の頂点! 並ぶ者無き神秘の極致にして崇高の臨界っ! お仕え出来て光栄でございますっ! 我っがっ君っ!」
「いやぁ、妾なんか兄様に比べたらまだまだだよぉ~、えへへへぇ~」
「ご謙遜ですねっ!」
「えへへへえへへへぇ~」
言葉とは裏腹に、とっても嬉しそうなバアルである。
しかしこのハミルカル…… どうも周囲の同輩、この場合は実の息子なのだが、そこら辺に負けまいとしてやけに大仰な表現をしたがるきらいがある様だな…… まあ身内での忠誠心争いと言えばそれはそうなのだが、こと狂信を胸に持つ者の場合だとちょっとなぁ……
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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