【2158話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2158.右顧左眄
『あとはぁ…… 何かでちでち言ってたようなぁ? 気のせいかなぁ? それと…… やめてよこのスケベっ! とか何とかっすね』
最後の部分で大体の顛末が判ったぞ! 必死に戦っていたガトに劣情を抱えたまま抱きついた馬鹿の後肢を噛み砕いたのはデチっ子のグログロだろうから弟子一行も合流している事が判るし、機械音と共に現れたのは石化の谷の番人、タロースに違いない…… 恐らくだがピンチを感じ取ったガト自身が存在の絆で呼び寄せたのか、主の危機に自発的に駆け付けたのか、どっちかだろう。
って事は褐色の光線はタロースの破壊光線で後頭部を殴ったのはガチ切れなガトの一撃、言うまでも無く茶色の閃光はペジオの攻撃なんだろう…… 本当、こいつ良く生きていたな…… 意外に丈夫なんだなぁ。
『それだけか? 他に何か憶えてはいないのだな?』
『そっすね! その後は何か水の上? 海っすかね! 結構長く飛んだ後地面に叩きつけられてギレスラ叔父さん達に会えたんす! エヘヘ』
どこら辺に笑いで締める要素があったのか皆目判らないまま、一行は相談を始める。
「でちって事はグログロよね? 参戦しているって事ぉ?」
『恐らくそうなのだ』
『あの子ガトちゃんの事好きになっちゃったみたいなのよ』
「あーなんか言ってたわ…… 引き止めたシンディに「理由は自分の胸に聞くでちっ!」とか怒鳴っていたし…… シンディ泣いていたわよ?」
『うあぁ、別れ際で揉めるとか男として無いのだぁ……』
『それにしても…… ギレスラお兄ちゃん……』
『うむ、あの動く魔力災害の事、であろ?』
『それよ…… どうする? 行く?』
『う、うーむ…… そーだなー……』
っ! ここに来てまさかの行かない可能性の浮上? そりゃ無いだろ?
しかし、観察は一方通行、既に決した過去の出来事を垣間見るだけに過ぎないのだ…… いつもながら無力を感じる私、観察者なのである…… 仕方がない、成り行きを見守ろう。
過去のトラウマに思い悩む竜と豚、代わって声を発したのは虎の獣人、ミロンである。
「ちょっと待てよパダンパ、お前海を越えたって言ったのか?」
『そうだが、何だよ文句あんのか?』
「あれ、じゃあウラジオストクのある半島って…… ここじゃ無いんじゃ?」
『そうだな、ぶっ飛ばされて東向きに結構長く飛んだからぁ…… もっと西にある筈だぞ、半島』
「「『『『「っ!」』』』」」
『ジジジ』
『なんじゃ、ウラジオストクのある半島、つまりムラヴィヨフ=アムール半島には入ってもいなかったんじゃのう、そりゃ迷っても仕方無いわい』
『プワァッ、ププーッ』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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