【1881話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1881.目指せ温泉街
こうしている間に、頭に首元に腰に四肢までも荷物を積み込まれたり縛り付けられたレオニードはフラフラと進みだし、その背にはぺトラ、パダンパ、ギレスラ、レイブ、お人形サイズのミロブロ、バッタのテューポーンが次々と乗り込んで行く。
『く、くうぅっ』
「レオニードの兄貴、踏ん張れよ」
『頑張り所なのだ』
『グルグル忘れちゃ駄目よ、アタシ寝てるから転んだりしたら只じゃ置かないからね』
『グッ…… グルグル~、ぜぇぜぇ、グルグルグル~、ぜぇぜぇ』
明らかな過積載にもめげる事なく、鬼の如き形相で少しづつ速度を上げるレオニード、流石は竜王の里魔獣軍団の長である、凄い。
この調子なら遠からずロードランナー、若しくはシェルパ的なスキルを獲得出来るかも知れない。
これは本当に凄い事、偉業と呼んでも差し支えないのだ。
何しろ彼はこっちサイド、ハタンガ以西生まれでは無い、つまり遺伝や感染によるバフを持ち合わせていないのだ。
全くの無からスキルを獲得する…… つまり取得手段の四つ目、渇望による茨の道を走り始めたレオニード、ロードオブ尻ツノなのである。
グルグルの掛け声と共に遠ざかる夜虎の後ろ姿には涙を禁じ得ない。
何故ならレオニードは既にシェイプシフトのスキル持ちだからである。
グルグルやりながら変身を繰り返すだけで恐らくそっちが手早く進化するだろうに…… 無知とは滑稽、かつ哀れを感じる物だ。
不必要で無駄だとしても彼を応援しよう、三度目になるが頑張る事は良いのだから。 ※だからと言って大事だとは限りません
いつの間にか夜が明け、朝日が周囲を新たな陽の光で照らし出す頃、一行は竜王達がいるというパラトゥンカにすぐそこまで移動を果たしたのである。
頑張ったレオニードにも当然変化はあった、勿論ロードランナー、では無く、これまでよりも一層強靱な足腰と心肺機能が手に入ったのである、つまり努力は筋トレとして報われたのだ、良かった。
半島の中心部、南北に走る急峻な渓谷の谷底を抜け、小さな丘を北に回り込んだ高台で足を止めたレオニードは、自らの背に負った仲間達に声を掛ける。
『ふぅ~、着いたよ~! ほら、この下に見える町がパラトゥンカの温泉街だよ、ここから先はドラゴンの目が隅々まで光ってるんだけどぉ…… ねぇ、どうするんだい?』
なるほど、眼下にはなだらかな下り坂、その先に見える平野には幾条もの湯気が立ち昇っている、見るからに温泉地、保養所っぽい趣に溢れているではないか。
更に細かくお伝えするならば、坂の麓には古代の遺跡らしい集落跡(テルマリエ跡)が往時の名残を微かに残し、その先に広がる湿地と、直線で用水路っぽい不自然さしか感じない川筋、その先に立ち昇る湯の町エレジーてな感じである。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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