【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1354.アスタリスト
鹿顔の給仕さんが離れて行く中、ダソス・ダロスの横に座ったガトは、議論が紛糾する以前に眺めていたアスタロトのメモ、破ったズタ袋に記された日本語に改めて目を向けながら言う。
「ふーん、ぺトラちゃんが嘆きだす前にも思ったんだけど、やっぱりこれって興味深いわね~」
「そうなのか? じゃあガト、読んでくれよ」
ぺトラの隣、ギレスラとの間に座ったレイブは車座の中心で、周囲の食べ物が皆無だったからかそこらの草を引き抜いて頭の上のテューポーンに渡しながら気楽な感じで言う。
対するガトは僅かに難しい顔つきで返す。
「うーん、読んでも判らないかも知れないわ…… これって名前の羅列だけだからぁ…… 興味深いって言ったのは分類方法なのよね~、残った者、旅立った者、帰るべき者、それに産まれ来るべき者? 解放者? 何だろねコレ? 良く判らない、けど……」
「けど?」
「解放者とかの欄にアタシとレイブ、それにシパイやイシビベノブの名前があるのよ、これって探すべき対象の名前なんだよね? もう知ってるレイブやぺトラちゃん、ギレスラ君の名前があるのっておかしくない?」
「うん? そりゃ確かに妙だな」
隣からギレスラも参加する。
『ガトやシパイ、それとイシビベノブの事だったら旅の途中で話した事があるぞ、ほれレイブ、焚き火しながら『会いたい』と言っていたではないか?』
「あーそれでついでに書いてくれたのかな? 気を使ってくれたって事かぁ」
「でも、自分が憑依してるスリーマンセルまで書くのはやっぱり変よ」
重ねたガトの疑問の声に答えるレイブの表情は多分に自虐を含んでいる。
「アスタさんって変なんだよ、良い人、あ、悪魔か、なんだけどな」
「えー? そうかなぁ? まあ、アタシの中、サタナキアの記憶でも脳筋である事は間違いじゃないんだけどぉ、うーん?」
まだ納得出来ないらしく、頭を傾げているガトにペトラは先を促す。
『取り敢えず解放者は置いておきましょうよ! 他は? 残った者と旅立った者って言うと昔話にある天空に旅立った悪魔と残ったメンバーって事なのかしら? 普通に考えればそうよね?』
この言葉を聞いたガトはますます困惑した表情を深めながら答える。
「そう思うでしょ、でも違うのよねコレ…… 悪魔じゃなくてニンゲンの名前ばっかりみたいなの、多分だけど幸福寺の主要メンバー達だと思うわ」
『そうなの? 幸福寺ってあれでしょ、悪魔達を率いていた聖女コユキと聖戦士ゼンアクだっけ? その二人の拠点だったんでしょ?』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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