【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1507.狂言
勝手に前後不覚になるまで酔わせておいて、それを分解した際の副作用には我関せずと、対岸の火事を決め込んでいた赤ドラゴンと黒豚猪はなにやら不満気だ。
『何よ、良い所だったのにぃ! お節介な馬鹿ヘビねっ!』
「私の事でしたらニンゲンなんで、そこら辺よろしくですね、ペトラさん?」
『ふんっ!』
「おやおや」
『ペトラの言う通りなのだ、もう少しで増長したコイツ等を改心させられたのだぞ、台無しなのだ』
「それはどうも申し訳ありませんでしたねギレスラさん、ただね、朝っぱらからの大騒ぎでしたからね、周りに迷惑ですんでね! ほら、子供たちも見ているじゃありませんかっ! 教育上好ましく無いのでは? そう思った次第でして」
『うるさいっ! 兎に角、台無しは台無しなのだ』
「困りましたね、これはぁ…… どうやら本気で怒らせてしまった様です…… どうしましょ? レイブさん」
顔を顰めて困惑しているシュカーラはレイブに尋ねたが、当のレイブは相変わらずの気楽な笑顔のままで答えるだけだ。
「まあちょっとだけ出てくるのが早かったかもな! でもギレスラにペトラ、こいつだって完全アドリブで介入して来たんだぜ? 完璧じゃなかったかも知れないけど悪くは無かっただろ? 違うか?」
『ま、まあねぇ』
『確かにそうかも知れん、だがあのタイミングで救われたのでは我々が只の血も涙も無い殺戮者みたいになってしまうのだぁ』
「ああ、まあ、確かになぁ」
「何です?」
訝しげなシュカーラにレイブは悪戯そうな顔を見せながら言う。
「いやな、実は最近増長して高慢な態度が目に付くって聞いたコイツ等をさ、懲らしめてやる為の狂言だったんだよなー、今朝起きた時にガトが気にしていたからさ、反省させる為に一芝居うった、って訳なんだよー」
「ほーガトさんが、ですか?」
なんだ、そうだったのか。
一時はどうなる事かと心配になったがなんの事は無い、全部お芝居だったのか。
それにしても迫真の演技だったな、正に鬼気迫るって感じ、何て言うか鮮やかとかじゃなくて狂気を孕んで見事に日常に隠れた残酷さや理不尽さを表現出来ていたと感じた、大した物である。
私が感心と共に安堵の息を吐いていると、ポカンとしていたダソス・ダロスの横でアルデヒド・デヒドロゲナーゼが効いたらしいキャス・パダンパが頭を振りながらも身を起こした。
『う、ううーん、あっ痛っ!』
「おっ、復活したなパダンパ、どうだ、少しは懲りたか?」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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