【2013話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2013.因業坊主
カメムシとバッタを除いた全メンバーが昏倒する中、無機質な機械音は再び懐かしさが溢れる声音に戻る。
「えーテステステス、オッホン、どうだっ! デスサンダースパイクの味、と言うか匂いはっ! このガスは我が妻、コユキの体臭を十数倍まで濃縮したワルグサイの極みでござる! あ、です! 貴様達侵入者は雷撃の如き衝撃臭に粘膜を侵され、今後永遠に匂いと味覚の無い世界で文字通り、味気なく生涯を過ごすのでござるっ! あ、ですっ! これに懲りたならば、次からは正規の入場券を購入の上、再び挑むが良かろう、でござ、ですっ! 幸福寺にはその鼻を治せる手段が…… あるのかも知れない、そう……」
「ここよっ! ラマシュトゥちゃん!」コソッ
「え、コユキ様、今ですの?」コソッ
「そう言ってんじゃないっ! さっさと読みなさいよっ!」コソッ
何だ? 奴っぽい小声が……
「えーえー、私はラマシュトゥ、生命の大精霊にして癒しの御手? ですの、おほほほ! どんな健康被害でもタチドコロニ治せますのよーおほほほほ! こ、これで良かったんですの?」
「あーっもうっ、台詞が終わったんなら余計な事喋るんじゃないわよっ! この馬鹿っ!」コソッ
『す、済みません』コソッ
何だよコレ……
「おおっ! 薄汚い侵入者共よ、喜ぶが良い! 丁度偶然奇跡的に、癒しの大精霊、ラマシュトゥ様が当寺に御逗留頂いていたとは貴様等、悪党にそぐわぬ幸運なのでござる! ……です! 最早悩んでいる場合では無いっ! 今すぐ正規の入場券を手に入れなければぁっ! えっとオルクス君?」
「エ、ア、ウン…… ゲンザイ、ニュウジョーケン、ハ、パラトゥンカオンセンキョー、ハタンガシゼンタイケンムラ、サラニ、ウラジオストク、ノ、ペジオ、セイブツケンキュージョ、デ、ゼッサン、ハンバイチュー、デス! オサソイアワセノウエ、ドウゾオカイモトメ、クダサイッ! フゥー」
「良かったわよ、オルクス君」コソッ
「ソー?」コソッ
「見事でござる」コソッ
「エヘヘ」コソッ
「ほら善悪っ、アンタの番じゃ無いのっ?」コソッ
「あ、うん、えーっえーっ、快癒を望む侵入者諸君っ! 急げっ! 若しかしたら他の病気も治るかも? まずは今すぐ正規入場券をゲットでござるっ! ……ゲットです! えっと、は、走れっ!」
♪やすぅきぃ~♪ ♪いづもめいぶつにもつにゃ――――
「良かったかな?」コソッ
「上出来よ」コソッ
「今までで一番でしたわ」コソッ
「ソソ」コソッ
「エヘヘ、そうでござるか?」コソッ
「モラクス君、止めて良いわよ」コソッ
ガチャッ
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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