【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1504.スキル魅了酒作成
レイブは掛け声に合わせて投擲のモーションを繰り出し、パダンパは悲鳴と同時に前肢で頭を抱えてその場に蹲る。
「なはは」
『え?』
ゼムガレのナイフを投擲したと見えたレイブだったが、笑い声に目を向けたパダンパには、その手にしっかりと握られたゼムガレの切っ先をこちらに向けて、馬鹿笑いをしている姿が映っていた。
ギレスラとペトラも一緒に笑い声を上げていたし、その横ではダソス・ダロスが哀れみを込めた視線を送っているではないか。
『え? 投げる振り?』
レイブは嘲りの度合いを一層深めながら言い放つ。
「あのなぁ、大事な切り札をんな簡単に手放す訳無いだろ? 少しは考えろよ! 素直かよー!」
『『ぎゃははは♪』』
ムカッ!
――――む、むかつくっ! コイツ等寄って集って馬鹿にしやがってぇ! 俺タイゴンだぞ? 密林の王者と百獣の王のハイブリッド、所謂エリート、サラブレッドだぞこの野郎! あーもう、お袋の弟だろうがガト様の兄だろうが関係ないわっ! 糞レイブだけは噛み殺すっ! 最低でも半殺しでピーピー泣かせてやるぜっ! 吠え面かくが良いわっ!
余程腹に据えかねたのだろう、普段のどちらかと言えば朗らかなキャラを崩壊させたパダンパは、必殺の覚悟を決めると勢い良く立ち上がろうとし、転んだ。
そのまま、ジタバタと四肢を動かしてはいたが、どうにも体の自由がきかないらしく虚しく虚空を撫で続けているだけである。
尋常とは明らかに違う挙動にダソス・ダロスは焦燥を隠そうともしなかった。
『お、おいっパダンパ、大丈夫かっ? お前、立てないのか?』
「なはは、ペトラこれお前の仕業だろ? 違うか?」
『エヘヘ♪』
『魅了酒だな、見事に酩酊させている、もうヘベレケなのだ』
『な、何を』
『何ってスキルよ、アタシが『魅了酒作成』持ってるの知っているでしょ?』
なるほど、いつの間にか『魅了酒』を作りパダンパを酔わせていたと。
ざっくりとした説明を聞いても尚、ダソス・ダロスは怪訝な声を重ねる。
『しかしどうやって…… 見ていた限り注入とかの動きはされていないですし、大気中に充填したのなら我々だとて酔ってしかるべきでは?』
ペトラは自慢の鼻を高々と上げて答える。
『ふふん! アタシの魅了酒で酔わせるのには既に注入や充填なんか必要無いのよ! だって醗酵させたのはパダンパ自身の体組織だもの!』
『は? はあ?』
『ほう、順調にスキルが成長しているようだな』
『でしょ♪』
「そんで具体的にはどこら辺を醸したんだ?」
『今回はね、腸壁の脂肪を中心にしたわ♪ 殺しても後味が悪そうだから酒精は低く抑えてあげたけど、腸から直接吸収した筈だからさぞ利いた事でしょうね、オーホホホ♪』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
Copyright(C)2019-KEY-STU
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡