【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1539.『っ!』
「ラマスって娘とあっちに残った面々が望んでいるのは一つだけ、一刻も早くドラゴンの鱗を持って帰って欲しい、そう言ってたんじゃない?」
『っ!』
「何でここにいなかったお前がそんな事判るんだよっ?」
「何でって、アンタがぶっ飛ばしてくれたロサエムとロセウムはアタシの眷属なのよ? 配下がピンチ、それ所か殺され掛けたりしたら普通気が付くでしょ、普通っ? だから存在の絆経由でアンタ等の会話を聞きながら慌ててここに戻って来たんじゃないのっ!」
「へー、又絆通信かよ、アレ便利だよなー、良いよなー、使いこなせてる奴はー」
「は? あの子達がダソス・ダロスとパダンパに意識を委ねるまでは存在の絆なんて使ってないわよ! 大事な眷族なんだから判るわよ! ほら、あるじゃない、虫の報せとか変な胸騒ぎとかっ!」
『っっ!』
「本当かよ~、予感ー? 胸騒ぎー? けらけらけら」
「アンタ達だって感じるでしょ? 弟子? とかだって結構いるんでしょ?」
『…………』
「さあてねー、生憎これまでは一度も感じた事ないけどねー」
『我も同じなのだ、ないけどねーなのだ』
『っ! …………』
「アンタ等…… ま、まあ魔神アスタロト入りとは言え、三分割じゃあ仕方が無いか…… 兎に角っ、馬鹿の取り扱いに注意、鱗が足りない、途中で帰ってくるな、無駄な報告はいらない、ラマスって娘はこの四点を伝えたいんじゃないの? それまで無視したらレイブ、アンタ本当に捨てられちゃうわよっ?」
「四つ? お前さっきラマスが伝えたい事は一つだけって言ったばっかじゃん? 知ったかぶりかよ、恥ずかしくないのかお前? まーったく、ハハハのハーだなっ!」
「んなっ! だから伝えたい事は鱗の事一つよっ! その為に馬鹿に煩わされるな、中途半端で帰って来るな、つまんない報告してくんな、そう具体的に言って来てるんじゃないのよっ! 言わば目的が鱗で残りは手段って事よっ! それ位アンタ等だって判るでしょっ! 揚げ足取らないでよっ!」
『あ、で、でも、確かに師伯や師姉も同じ事をぉ――――』
「うわ、必死じゃん? どー思うぅギレスラぁ? 四つなのかな? それとも一つ? 俺が聞き間違ってるのかなぁ?」
「は?」
『間違ってはいない、確かにガトはラマスの真意をそんな風に解釈していたのだ、えっと一つ? 四つ? うーん……』
「だよな、って事は? ハハハの?」
『うむ、最早ハーとしか言えまいな』
『っっっ!』
「『ケラケラケラ』」
「はぁ~」
子供かよ…… 思わずそんな感想が湧いて出るレイブとギレスラの言葉尻ハンティングに、グログロは何度目かの驚きを表情に表し、一方のガトはここ何日かで既に慣れているのか呆れ顔で溜息を吐くだけである。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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