【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1727.帰結
目の前で自らの名前 (ガチ)を出されたサタナキアは、流石に飽き易いムラっ気を押さえ込んでコスプレのおっさんに話し掛けるかと思いきや、何かを思いついたらしくポンっと手を打つと自分の後ろでフラフラ飛んでいる魔核の一つに耳打ちを始めた、オーラが赤い結構大きめのヤツだ。
コソコソと何やら命じられた感じの赤魔核は、部屋の隅を選んでソーっとカイムの後ろに回りこんで行く。
そうとは気が付かないカイムは四レッサーにご高説を垂れ続けていた。
「だからぁ、サタナキアってーのは偉い悪魔なんだよ? 何せ最上位のルキフェルの双子の弟、バアルとだって兄弟なんじゃん? 判るよね? ポロッポー!」
「「「「なるほど(チュチュン)」」」」
カイムの成りすましが続く中、辿り着いた赤魔核が背後にスタンバって小さく明滅し、まるでサタナキア(本物)に合図を送っているかに見える。
「でしょ? 全くぅ! 何にも知らないんだからなーポロ、まあレッサーじゃ仕方無いポロねー」
合図に気付いたサタナキアが声を掛ける。
「ねえアンタ、サタナキアって言うとさ、凄く立派な魔神だって噂じゃない? アンタがそーなの? そーは見えないんだけど?」
「あ? あーあんなの若気のいたりで流した噂だポロ! 今のこの立派な姿になるまでは人前に出るのもはばかる位にみすぼらしくて醜くてポロロン! それで引き篭もってたからあんまし知られて無いんだポロッポ~」
「イリアナ! やっておしまいっ!」
見た目の評価、それとも生活様式の部分かは不明だが、何かが琴線に触れたらしいサタンの号令、即座に反応した赤魔核、イリアナとやらから火炎放射が発せられた。
瞬時に燃え上がる鳥の着ぐるみ、どうやら燃え易い繊維で作られた安物だった様である。
ポッ ボワァッ!
良い感じのボンファイア、当然炎熱の中央に立つカイムからは大きな悲鳴、は聞こえない。
「ふぅ~、久しぶりの高ぶり、そうか、貴様たちも又、何れ答えを求める渇望を抱きし魂であった、そうなのだな、ふふふふ…… よかろう、燃え盛りし今ならば答えてくれよう、炎が消えるまでの刹那の間、全ての真実を教えてやろうでは無いかっ!」
うん、炎の中のカイム、格好良い方のヤツになったな。
ここで真打ち登場、サタナキアが数歩歩み出て堂々とした口調で発する。
「まずはアンタの本当の名前からじゃない?」
燃え上がる炎の中から声が返る。
「ほぅ、貴様が欲する真実とはそれか?」
「いいから早く答えなさいよっ!」
サタナキアのぞんざいな言い方に怒るでも無く素直なカイムは答える。
「我が名はカイム…… 地獄の大総裁にして数多の魔獣を統べる者なり! 生々流々の時の中で、流れに揺蕩う名も無き森羅の声音を聞き、混沌より真実を秩序より虚を紡ぎ出し告げる者なり」
うん、ちゃんと答えたな、流石は『答』、いや、『真実』の悪魔だ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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