【1874話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1874.スキルを選ぼう
さて、素直で外連味無く聞いたレオニードの言葉に、ペトラは暫らく答えずに頭を傾げていた。
どんな事が出来るのか?
この無邪気な質問に明確に答えられる悪魔は果たして存在するのだろうか? 少なくとも私には無理そうだ。
ましてやペトラは回復専門、時々猛進、たまに酒造りな特化型、所謂専門職である。
前世からの遺産とも言うべき生物についてはめっちゃ詳しい、ここまでの観察でも垣間見えた類別マニアぶりもその一部と言えるだろう。
しかし、しかしだ。
大体こーゆー専門家は畑違いの知識はてんでな職人タイプなのだから、どだい無理筋な話しなのだ。
一応それっぽく眉間に皺を寄せた後、ペトラはレオニードの問いに返す。
『どんな事って、まあ回復系が普通でしょうね…… 後は魅了酒作成とか? 料理なんかも覚えたりね、それから鼻笛、かなぁ?』
ほらね、自分の事ばっかりだ、見ている世界が極端に狭い、最後は魔力関係ないかくし芸だしな。
『鼻笛、かぁ』
食い付く所をピンポイントで外してくるタイプ?
早速鼻を鳴らし始めるレオニード、きっと魔力もグルっている事だろう、生来の生真面目さで好感度がグッとアップした。
ほとぼりが冷めた気配を察知したレオニード殺害未遂事件の下手人共がシレっと戻ってきた、勿論レイブとギレスラである。
「さっきの金属っぽい奴さ、ズィナミ学院長の鋼体術に似てたじゃん? だから身体強化とか出来易いんじゃね?」
適当。
『ドラゴンの鱗にも似ていたのだ! 取り敢えずブレスを吐いてみるが良かろう』
無茶言うなよ、虎ベースだぞ。
『まあまあお兄ちゃん達、まずは鼻笛からでしょ、順番ね』
一見まともそうだが一番の見当違いだぞ、ソレ。
鼻から出していた息を一旦止めたレオニードが核心をつく。
『結構沢山あるんだね、分野も系統もバラバラだし…… 何かこう誰でも出来る共通スキルとか無いのかな? 入門編とかはじめの一歩的な感じのヤツ』
「うーん…… 誰でも出来る奴ってーとアレか? モンスターの解体とか? 干し肉に塩まぶすとかかな?」
基本過ぎるだろ…… 魔力関係ないし。
『ドラゴンは大空を飛翔して初めて成体と認められる、言わばはじめの一歩なのだ』
『え、飛翔って! と、飛べるのっ?』
『あー親父ぃ、止めといた方が良いよ? 俺死に掛けたし』
『そ、そうか』
『ちっ』
昨日何度か死に掛けた息子が止めた、ギレスラは謎の舌打ちだ、覚えていたのかとでも言いたそうだ、確信犯だなこりゃ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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